売れっ子翻訳家の「本当は教えたくない」ウェブ漫画翻訳のコツ
次から次へと依頼が舞い込んでくる――そんな韓日ウェブ漫画翻訳家に、なりたくありませんか?
せっかくトライアルに合格しても、依頼が来なくなってしまえばまたクライアントの開拓から始めなければいけません。
コンスタントに依頼をもらい、安定した収入を得る。
実は、それを実現するには「コツ」があるんです。
この記事では売れっ子翻訳家あらため私 (ウェブ漫画翻訳家12年目、毎月何件も新作依頼が入ります) が、「本当は誰にも教えたくない韓日ウェブ漫画のコツ」を大公開しちゃいます。
ここに書いた内容を日頃から実践している私は先日も大手の取引先に「これまで見てきた中で一番うまい翻訳者」というお褒めの言葉をいただきましたので、
韓日ウェブ漫画者を目指す方や、初心者さん、伸び悩む方は是非読んでみてください。
※一部、X(旧 Twitter)で公開した内容も含みます。
同じ単語や語尾が重複しないようにする
まずはウォーミングアップ。
同じ単語や語尾を、連続して使っていませんか?
例えば上の3行。全部「~わ」で終わっています。
キャラ設定上、全部同じ語尾で終わらせるテクニックも存在しますが、特にそのような理由がなければ同じ語尾や単語を何度も登場させるのは避けましょう。
日本語は語尾が豊富なので、語呂が良く、テンポ良く読めるよう意識してみてください。
翻訳後に「最初から最後まで通して読む」と、同じ語尾や単語の重複使用に気づきやすいです。
日本語として違和感がある部分を手直しする
次はジョギング。
ウォーミングアップの項目「同じ単語や語尾の重複」は見つけやすいのですが、自分が訳したものを読み返すと「あれ…ここの表現…なんかちょっと違和感があるかも…?」となることがありませんか?
大きく間違えているふうではないけど、しっくりこない表現。
そういう部分を見つければ、次の3点をしっかり確認してみましょう。
①二重表現ではないですか?
上の画像にもある「馬から落馬する」は「馬」が2回使われている二重表現と言われるもの。うっかり見落としがちですが、これも比較的気づきやすいミスでしょう。
「馬から落ちる」または「落馬する」に修正可能です。
監修中よく見かける二重表現は、こんな感じ。
これは「頭痛が痛い」のように同じ文字が続くので、読み返しで見つけやすいです。
②二重敬語ではないですか?
日本語の間違いには二重敬語というものもありますよね。一番多い二重敬語はこのパターンではないでしょうか。
二重敬語も、結構使っている人が多いんです。監修をしていると結構な頻度で登場するように思います。敬語に自信がないときは、検索して正しい用法を確認しましょう。
…ここまでは、見つけるのも修正するのも比較的簡単なんですよね。
③ニュアンスは正確ですか?
突然ですが、問題です。
この違い、説明できますか?
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