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【読書感想文】“保健室登校の児童”に寄り添う『保健室からの手紙』(Mako)
kindle本を久しぶりに読みました。
みなさんは小学校や中学校、高校の保健室の先生を覚えていますか?
私は正直、覚えていません。
でも保健室の先生を覚えていないということは、元気だった証拠です。
保健室といえば、怪我や体調不良のときに行くところ。
あとは保健室登校の子が行くところというイメージ。
そんな自分とは無縁の場所を覗いてみたいという好奇心を持ちながら、そしてもし自分の娘が不登校になったら……と考えながら読み進めました。
この本では、保健室登校の児童との関わり合いについても書かれています。
私は保健室登校ではありませんでしたが、学校や教室に行きたくないと思ったことはめっちゃあります。
おそらく、ほとんどの人がそうだったのではないでしょうか。
でも、嫌な出来事や嫌なクラスメイトがいるから行きたくないというよりは「眠い」「面倒」「1人でいたい」「勉強したくない」「体育が嫌」「暑い」って感じだったと思います(笑)
学校とは「多くの人が面倒だと思いながらもなんだかんだ行ける場所」です。
いや、「行かなければならない場所」です。
でも、学校は集団生活の場所なので、いろいろな子がいますし、良くも悪くもいろいろなことが起きます。
そのため、教室に行けない子が出てくるのは必然です。
そんな子どもたちに寄り添い、向き合う保健室の先生のエッセイを読み、単純に「すごい仕事だなぁ」と思いました。
ネタバレしないように書くと、この著者、いい意味で何もしてないんですよね。
「~したら学校に行けるようになった」「~という言葉をかけたら響いた」などのHow to本ではないんです。
ただ、寄り添う、見守る、こどもの変化に気づくという感じです。
その中に感動があり、涙があり、成長があります。
きっと読む人みんなが「深いわ~~」って感じると思います。
そしてこの筆者、なんと看護師免許も持っているそう。
すごっっっ。
そんな話も書かれています。
養護教諭を目指す学生や子供を持つ親だけではなく、全ての人に読んで欲しい本です。
ぜひ。
ちなみにSakanaは紙にも残したくてペーパーバック版も購入しちゃいました。
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