【映画感想文】IQ160の連続殺人犯「テッド・バンディ」
おすすめポイント
サイコパスの「普通」の恐ろしさについて深く考えさせられます。
レビュー
観やすさ ★★☆☆☆
怖さ ★★★★★
おもしろさ ★★☆☆☆
わくわく感 ★★☆☆☆
何度も観直したい ☆☆☆☆☆
あらすじ&感想
実話をもとに映画化された作品。
一定数存在すると言われている「サイコパス」について深く考えさせられる作品です。
「普通」の恐ろしさ
途中まで鑑賞し、ふと疑問を持ちました。
「テッドは本当に犯人なのか……?」
「本当にサディスティックなソシオパスなのか……?」
無実を主張し続けるところ
普通に女性と恋愛するところ
映画での彼は、いたって“普通“の男性に見えるのです。
しかし本当に恐ろしいのはその「普通」なところ。
彼は普通に生活しながら、30人以上もの女性を殺害していました。
普通が故に、被害者たちは警戒できません。
普段私たちの周りにいる恋人、友人、同僚……
もしかしたら彼らの中にシリアルキラーがいるのかも。
そんな風に思わせる作品です。
女性を惹きつけるテッドの魅力
不幸なことに、テッドは女性を惹きつける「天才」でした。
イケメン
頭脳明晰
カリスマ性
テッドは、これらで女性を魅了しました。
もし、テッドにこれらの魅力がなければ、短期間に30人もの女性を殺めることは不可能であったでしょう。
女性を虜にする天才的なシリアルキラーだったのです。
恋人の存在
テッドには、一目惚れして恋に落ちた女性がいました。
彼女はシングルマザーで、子供もテッドによく懐いていました。
当時から何人もの女性を殺めていたテッドに正式な恋人がいたことにも驚きます。
そしてなによりも、
子供の父親代わりとして
彼女の恋人として
普通に幸せな生活を送っていたことに驚きました。
幼い子も殺害してきたテッドが、その恋人と子供を殺めなかったのは、彼女らを大切に思ったり、殺害対象の女性に対してとは違う感情を抱いていたからでしょう。
人を大切に思う感情があるテッドは、サイコパスなんでしょうか。
映画でのテッドは恋人と子供をすごーく大切にしていたように見えました。
恋人はテッドにとってどのような存在だったのでしょうか。
残る疑問
鑑賞を終え、多くの疑問が残りました。
テッドは処刑されたため、彼の口から真実を全て聞くことができません。
※恋人は存命中とのこと。
テッドの恋人はいつからテッドの犯行に気づいていたのでしょうか。
また、どこまで見抜いていたのでしょうか。
彼女は1度彼を疑い、通報しています。
彼女はいつからいつまでテッドの無実を信じていたのか、疑問が残ります。
もう1つ。
テッドが10年近く無罪を主張し続けていた本当の理由は何なのでしょうか。
死刑を免れるためだけの主張ではないような気もしました。
本当の理由が分からないまま映画は終わります。
このカリスマシリアルキラーはこれからも語り継がれることになりそうです。
彼の存在が“カリスマ性”があるがゆえに美化され模倣犯が現れないことを切に祈ります。
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