坂本
綴る詩。
坂本。
詩集。
川に縦 坂本 階段で食べた弁当の味 Lonelyな調味料何不自由ないよ 昨日何見たって確認したくて 決められた長方形隅っこで、窓際で 川に流したい、縦になびかせて 本心も意の赴くまま 存在感疑われようとも、そっと 余白へ誘われたのはいいものの Sorryな言葉のタイル敷き詰めるよ 都合よく捻じ曲げられたんだね 決められた長方形隅っこで、窓際で 川に流したい、縦の凪貸して 本心も世界も乗せたまま 存在感計られようとも、きっと 川に流したい、縦に惹かれたくて 本心も意
評論歌 坂本 こんな時代だから、ウタ唄うよ 表面の綺麗さで本心を探る 如何にもって想わせて 気が付けば仲良しだったのに いとも簡単に失うの 後の祭りさ、評論歌 生きた温かさ、すれ違う匂いや仕草 いないこと分かっているのに 持ち物が尊くて、まだ部屋は置き去り 持ち物が尊くて、まだ残る記憶の仕草 何をするでもない、何を望むでもない フィクションだったらいいのにな、いいのに、いいのに、いいのにな こんな時代だから、芽を生かしたいよ 行かなくちゃ、待ってるから 行かなくちゃ
ベイビーおやすみ 坂本 攻撃的な支配下が嫌になって 騒がしい繁華街で一人 朝と夜の狭間で、きっかけを願った 朝と夜の狭間で、身の丈を知った 朝と夜の狭間で、胸の内失くした 朝と夜の狭間で、朝と夜の狭間で 行く当ても無い 寒くて辛くてちっぽけな世界 踏み出そうにも、踏み出そうにも 淀むアイデンティティ早々に、戻りはしない そのままでいいよに騙されて 落ちて朝日で乾くだけ カラカラになって地べたに寝るの 何も感じなくなるまで カラカラになって地べたに寝るの 何を信じられる
I wish 微熱 坂本 やけに扉が重たい日も やけに気分が乗らない日も 今日はどんな顔拝めるのか想像すれば つま先の方位磁針、校門へ向けられる 周囲は比較対象の喜怒哀楽 この通り疲れているけど 屈託のない笑顔が教室に昇れば プラトニックに頬が赤らむよ I wish、素敵な聲を響かせて ライン際メロディー、取りこぼさないよ 可愛い参上のボーイッシュ、微熱で包んでくれる 近づくこと途轍もないはずだった 偶然の連鎖で隣行きチケット 溢れ出すのは、簡単な、単純な、大好きだ
大音量な空色 坂本 残された時には河川敷 川の底よく見れば 石や泥、苔たちが紡ぎ出す世界地図 トーストに音楽を乗せて 染み渡る恵 ビーチサンダル履いちまってるけど 背中大きくなれたんだ 大音量な空色のボリューム 邪魔する奴ら澄んだんだ 公約を掲げ、いざ進め フルスロットル、アクセルを離さない 誰だって何処にいたって平等な空 かじかんだ拳で紡ぎ出せストーリー 大音量な空色のボリューム 手間暇かけて澄んだんだ 公約を掲げ、いざ出陣 フルスロットル、全開突破さ迷わない あた
ストレートヘアー 坂本 振り回されては傷ついて 溶け込むために笑ってた こんな時間の過ごし方でいいのかな レンジの傍で壁と会話 答えが返って来ないから無理難題を言えて ダメなあたしに酔いしれた ほうじ茶の深みにハマる この瞬間を青春と呼ぶのなら 衝撃が走るのはいつ ストレートヘアーな言葉を持っていれば 支えてくれる人に出逢えるはず シャットアウトにはまだ早い気がするの、だから 微笑んでよゴーランド、メリーが回ってる 引きつっているピースサイン 写真の中での自己表現
一掃させて、一掃してよ 坂本 やがて頷きざまに知るのなら 今あるあなたを一掃させて 心許ない桜と共に きれいさっぱり一掃させて 甘いミルク、刹那に飲んで 安いハスキー、踊り明かすよ 左肩は濡れさせて 今宵レスキュー、迎えに行くよ 耳が寂しい、隣においで 力になるため、三ツ星目指すよ やがて置いてけぼりになるのなら このままあたしを一掃してよ ひと肌脱いだ桜を抱いて 最後まで面倒かけるけど温めて シャバいミルク、刹那に押し込んで 熱いハスキー、捕まえてよね 酸いも
ねぇ、 坂本 アパートの夕暮れに街路樹を付け足せば 何故だか気軽ではいられなくて 明るさでねじ伏せればねぇ、 好きじゃない向かい風でも歩いていける 恍惚にまとめればねぇ、 寒い雨にも蜂見つけられる ハンカチを落とした帰り路 公園の時計、昼の3時 正しさを通して見る今日は そんなにもすばらしいと思えない やさぐれた格好でカッコつけて 咳き込みながら、ベランダで考えるよ 情けなさ垣間見ればねぇ、 葉の雫スプーンで受けていられる 煩いに共感の嵐来ればねぇ、 息苦しい湿度
さよならのパラダイス 坂本 夜に潜る高架下 とても払えそうにないサガだけど 腐るほど雨を浴びた 根掘り葉掘り聞いてこないあなたに 多様性を感じたよ Neverの使い道無くなれば 後は寝るだけ ひと口で忘れさせて、このつらい思い全部、全部 下に書いた心のハネが強くて 諸々の思い、うつしたい 家に帰ると洗濯籠 山盛りで溢れた袖、取り損ねスパゲティ 腐るほど罵声を浴びた いつ何時も諭されたようにやさしく この家は虚無感の海 Neverの言い換えを探しては 後は去るだけ ひ
オーバーラン 坂本 不意に強いテイストが聴きたくて 頭痛を片手にアンサンブル あなた追いかける身になって 朝一の目覚まし前倒し 面倒くささとの狭間にあるヘアスプレー 弛まぬ努力を重ねたよ 空虚なあたし売りにして手に入れた暖かい冬 甘さは控えめに言っておしるこみたい かったるい程好きになった 交錯してオーバーラン、追いかけた背後 二人はきっと愛の落ち葉、誰かが掃除する竹箒 優秀なあなた、起きたこと忘れて 喧噪でオーバーラン、簡単に背後 二人はきっと愛の落ち葉、お揃いは
空と住宅の境目 坂本 眠剤を部活終わりの水分みたいに摂る 気持ち取り出す一つのツールとして 悩みを率いてくれる気がした 世の中のことまだまだ味音痴だけど 生を受けた身として、一度でいいから 今日という日に辿り着けたこと、感謝したい 空と住宅の境目を結んだ、ふんわりと蝶結び 青い故使って、苦しんだこと台無しに出来た もう何歳なのにって周囲のブレーキ押し切って 不安溶かしてさ、斜めに踏み出す 補助輪を始発列車に乗り込めるように外す 決意固める一つのツールとして 大人びて仲
カサブランカ 坂本 建設予定地には飲み捨てたペットボトル 高い位置から塩を振った幾つかのブロック、散らかる 前髪時計、歩く度、目線邪魔して秒針を刻む 街を歩いて、耳を傾け、 おなかいっぱいの光景を見た あたしには関係のない事だけど 知りたくはないから ワッフルコーンで乾杯をした お酒にはまだ目覚めないよ 有終の美であれ、カサブランカ 飾れ、飾れ、飾れ、本能で嗅ぎ分けるまま 言い訳に頼らない 当たるか外れるか分からないなら 直感で埋め尽くせ 忘れた頃にやって来て、後悔の
袖口 坂本 セットしたセンター分け、風に乗って 目に入らない程度、眉毛に着地 褒められたこと、理想とは合致しない 袖口を支えるは薬指 刈られた畑、 緑あどけなさ残すけど、急に冬 水面が鱗、 映ったあたし厚着 向かっていく冷たさはそう遠くはないね ポスト確認したらどっちから階段に回ろう 前触れのない夕日が背中押した 出払っていてごめんねと 憎めないその笑顔 こだわっていたこと、どうでも良くなる 肌寒いからそばにいて 記憶たどろうとした、風に乗って 耳にかからない程度、
Cage 坂本 笑ったかと思えば泣いて 泣いたかと思えば怒って 次から次へと忙しいよ やたらめったら順応する 外と内では違うのだと ビデオ越しで生きていたい 同じ景色だとしても、アナログな聲と低い解像度 もつれた愛を看取らせて 短くていい、輝いていたい 忘れ形見は捨てれたかい 飼われてたCage、そのままにして 笑ったかと思えば怒って 怒ったかと思えば泣いて 強弱つかないスイング早いよ 思い通り反応しちゃう あなたの思うままになるのだと 部屋が違えど聞こえてくるの 扉
半月板の朝日 坂本 かの有名な恋なのか、損傷した半月板 適齢期来ているけど、持て余してしまうよ チョークで書いた答え同じなのに 降る粉の量、十人十色 書く音は大差ないの、迎え入れたあなた 当然届かないもんだと みぞおちのつっかえを読み上げる 映える黒板、唄になった まろやかなエクボ、疑いを知らない また咲かせてあたしの胸にも 病まないくらい満開の花 逃げ隠れするあなたの手、握れたら かの泣き虫な命なのか、剥離した半月板 黎明期過ぎたけど、罪滅ぼしで祈るよ 絵具が飛んだ
切なさのマーチ 坂本 亡くなって気が付いたみたいに振る舞う 上澄み液の綺麗さに 蓋をしたくなるよ 空元気すらデフォルトだと言い聞かせ 日光の下、影で流した涙 きっと分かれなかったのでしょう 大地が織り成した風揺れる草原は 理解してくれていた 咄嗟の隙間だから 寂しさを出せたよ ぼんやりの中に滑り込み 洗われた気がした 亡くなって気が振れたみたいにやさしい 飽和した水溶液 零したくなるよ この社会支えるは地道そのものだと 言い聞かせたい、華やかな正義に 納得は訪れないだ