半月板の朝日
半月板の朝日
坂本
かの有名な恋なのか、損傷した半月板
適齢期来ているけど、持て余してしまうよ
チョークで書いた答え同じなのに
降る粉の量、十人十色
書く音は大差ないの、迎え入れたあなた
当然届かないもんだと
みぞおちのつっかえを読み上げる
映える黒板、唄になった
まろやかなエクボ、疑いを知らない
また咲かせてあたしの胸にも
病まないくらい満開の花
逃げ隠れするあなたの手、握れたら
かの泣き虫な命なのか、剥離した半月板
黎明期過ぎたけど、罪滅ぼしで祈るよ
絵具が飛んだ壁すぐ落とせるのに
出来るだけ早く、見ないふりした
適切に対処すれば、中止したはず
みぞおちのつっかえを読み上げる
映える黒板、楽になった
まろやかなエクボ、焼き付いて覚めない
また咲かせてあたしの夢でも
病まないくらい満開の花
逃げ続けるあたしのこと、置いてかないで
みぞおちのつっかえを読み上げる
映える黒板、唄になった
晴れやかなエクボ、疑い持てないよ
また咲かせてあたしの胸にも
病まないくらい純粋の花
聞いてないよ、呆気にとられ追いつけない
みぞおちのつっかえを読み上げる
映える黒板、空に帰る
穏やかなエクボ、もう見つからない
また困らせてあたしの胸へと
病まないくらい満面の花
今更遅いけど
頼ることプライドが許さないなら
背中から手を回して、もたれてよかったのに
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