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袖口

袖口

坂本

セットしたセンター分け、風に乗って
目に入らない程度、眉毛に着地
褒められたこと、理想とは合致しない
袖口を支えるは薬指

刈られた畑、
緑あどけなさ残すけど、急に冬
水面が鱗、
映ったあたし厚着
向かっていく冷たさはそう遠くはないね

ポスト確認したらどっちから階段に回ろう
前触れのない夕日が背中押した
出払っていてごめんねと
憎めないその笑顔
こだわっていたこと、どうでも良くなる
肌寒いからそばにいて

記憶たどろうとした、風に乗って
耳にかからない程度、アルバムを見た
音沙汰がないこと、現実と分かりきっていた
袖口へ残すは親指となる

刈られた畑、
思いまだ入らないけど、急に冬
水面が鱗、
映ったあたし刻む
差し込んだ冷たさをもう逃がさないよ

冷淡な壁、確認したらどっちから海岸に回ろう
欠けているテトラポッド、並木道羽織った
忘れないからお行きなさい
情けないこの粒も
思い続けること、やっと留めてくれる
肌寒いこと台無しにした

熱いやかんのHeart Beat
偶然にもそれは溶かした
出逢い頭はHoney、別れ際レモネード

熱いやかんのHeart Beat
願望だとあたし認めた
また逢えたHoney、去り際レモネード

熱いやかんのHeart Beat
偶然ではもう済ませれない
逢いたくてHoney、悪化したレモネード

遮断機が上がったらどっちから手を繋ごう
仲直り駅の改札、肩を寄せ合う
寝て起きて吐息ぶつかる
缶コーヒー深く
関わっていたこと、大切にしまう
雪化粧の明かりそのもの

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