さよならのパラダイス

さよならのパラダイス

坂本

夜に潜る高架下
とても払えそうにないサガだけど
腐るほど雨を浴びた
根掘り葉掘り聞いてこないあなたに
多様性を感じたよ
Neverの使い道無くなれば
後は寝るだけ

ひと口で忘れさせて、このつらい思い全部、全部
下に書いた心のハネが強くて
諸々の思い、うつしたい

家に帰ると洗濯籠
山盛りで溢れた袖、取り損ねスパゲティ
腐るほど罵声を浴びた
いつ何時も諭されたようにやさしく
この家は虚無感の海
Neverの言い換えを探しては
後は去るだけ

ひと口ちょうだい、貪る甘い甘いキスを
それだけで昨日も今日も何もかも
縋るように、歩いていける

コインランドリーで洗っては着る
ここで眠る時間だけが
タイムリーに心癒してくれる
いつまで時間軸止めていられるんだろう
いつまで疲れに耐えられるんだろう

ひと口で笑えたの、遠い遠い過去のお話
想像に堪えないシーツの匂い
若くして綺麗なまま、失墜した

さよならのパラダイス
あたしはあたしと行きたいだけ
あたしはあたしと寝たいだけ