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不思議な出来事が続く家で、守護霊(稟僧)との出会いが待っていた
888のことがあってから実家から曽祖父の家に一人で引っ越しをした。
888とのことは死ぬまで話さないと決めていたのでお母さんの代わりに
おおじいちゃんたちの面倒を見るというのが理由だった。
なかなか朝ごはんなのに起きてこない曽祖父の部屋に
行ったら布団にくるまっていた。
曽祖父のことはいつも私は「おおじいじ」と呼んでいた。
曽祖父は私のことは「こども」と呼ばれていた。
なぜか部屋の中が白い煙でおおわれていて春だというのに部屋が寒かった。
お線香の煙でもない。これは道すじなのか?と感じてから
曽祖父を見て思った
「あ!この人もう神様の国に行くしたくをしている」と
感じとった瞬間、す~っとお香の香りがしてに
危険な目にあうときだけ会えるお坊さんが隣に立っていた。
案外顔はかっこいいけどつるつる頭だ。
背はそんなに大きくはなく
20代後半ぐらいなのか案外若かった。
「先代はもう旅支度を始められています。もしよかったら長(おさ)
声をかけてあげてください」
「長(おさ)ってなに?」
「あなたのことですよ」意味がわからなかった
寝ている曽祖父のそばに行き
「お、おじい・・じ」と声をかけたら
「おぉ。こどもか。稟僧(りんそう)といっしょだな。何百年ぶりだろうか
生きている子供と一緒に姿を見せるのはな」
「ありがとうございます。少々、長(おさ)が面倒かけられるので知らず知らずに出てきてしまったようです。お恥ずかしい」
「こどもよ。おおじいじはもうこの世から旅立つことにした。しかし泣くな
肉体は置いては行くが魂は安らかになるのである。どんなことがあっても
長(おさ)な泣くのではないぞ。あと数分したら曾祖母を呼んでこい。いいな」と言われた。
言われている間中、頭の中がお酒でも飲まされたようにふわふわしていて言葉も頭のなかに入ってこない。寂しいというより怖かった。
ぼーっとしていたらお坊さんいえ稟僧と呼ばれてましたね。稟僧に
「そろそろ先代夫人をお呼びください。」を言われ
長い古めいた廊下をごろがりながら走って曾祖母を呼びに行った。
あわてて曾祖母がやってきた。夫婦で二言三言話しをしたかと思うと
私に
「ここや。おおじいじが自分ができることだけを無理せず行えばいい。力を過信せずに必要なときだけ使い、前だけを進んでいきなさいと言ってます。」
曽祖父はすでに息を引き取っていた。大往生だった。
それから部屋の中をたくさんの人がばたばたと通っていたが
稟僧はその場にはいなくなった。お通夜・お葬式がはじまったときにはみな泣いていたが約束だったので泣くのを我慢した。
母から「あんなにかわいがってもらっていたのに冷たい子だね。涙ひとつながしやしない」と久しぶりにあった母の言葉であった。
火葬場から帰宅し
遺骨を曽祖父の部屋に置いたときに一人になった。
自然と涙が出てきたが流れないように
顔を上に向けていたが我慢しきれなくて涙がほおをつたった
稟僧が横にいて笑顔で「偉かったですよ。よくお約束を守れましたね」と
言われた瞬間、大声で泣いてしまった。
初めてリアルに稟僧に出会えたのに大好きだった曽祖父の死を目の当たりにした日でもある。
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