Z世代学生のお財布事情とインターンシップ
こんにちは。マイナビ採用コミュニケーションらぼです。
2000年代生まれが新卒入社をする時代になりました。「ゆとり世代」「さとり世代」の響きが懐かしいですが、近頃は10代~20代の若者が「Z世代」と表現されていますね。Z世代の特徴として、一般的に、「デジタルネイティブ」「効率重視(コスパ、タイパ)」「多様な価値観」などと言われています。今回はそんなZ世代学生とインターンシップ参加について、お財布事情を通して考えてみたいと思います。
1.Z世代学生が自由に使えるお金
いきなりですが、Z世代学生が1か月に自由に使えるお金のおおよその金額をご存知でしょうか?マイナビの調査によると、平均で男子3万2172円、女子3万930円となっています。
また、その金額はアルバイトでの収入とほぼイコールになることから、アルバイト代を自由に使えるお金として充てていることがわかります。
※2024年卒マイナビ大学生のライフスタイル調査/2022年11月28日~2022年12月25日実施
(少し余談ですが)同じ調査のなかに個人的に気になったものがありました。私も日々「推し活」に忙しくしているのですが、Z世代学生の「推し」活動費はこちらです。
学生の男女平均で約6000円/1か月、つまり自由に使えるお金の2割を「推し」のために費やしているようです。
(本題に戻りまして)こちらは、就活のためにかかった費用についてのアンケート回答です。
こちらは3月~6月の4か月の合計ですが、月平均で約7700円。就活中という限られた期間のみとはいえ、なんと、「推し」以上に就活に割く金額が大きいことが読み取れます。
2.IS参加経験あり1・2年生の45.7%が求める「対面形式」
学生のお財布事情がなんとなくわかったところで、Z世代が求めるインターンシップについて、こちらもアンケートから考察してみたいと思います。
コロナ禍だった23年・24年卒学生よりも、ある程度行動の制限がなくなったのが、いまの大学1・2年生(25年卒・26年卒)。低学年時にも関わらず、すでにインターンシップ参加経験がある、意欲の高い学生も存在します。
すでにインターンシップに参加した大学1・2年生に、希望するインターンシップの参加形式を聞いてみました。
その結果、「主に対面形式で行われるインターンシップ」を希望する学生がもっとも多く、45.7%でした。
withコロナのなかで、「対面」である価値は、高まりつつあると言えそうです。
3.Z世代学生が参加したいと思うインターンシッププログラムとは?
ではなぜ、交通費がかかる「対面形式」が求められているのでしょうか?
先ほどの調査の続きで、すでにインターンシップに参加した大学1・2年生に、「参加したいインターンシップの内容」について聞きました。
上位3つは、「実際に」足を運ばなければ体験できない内容になっています。
冒頭でも触れましたが、Z世代の特徴として挙げられるのが「効率重視」。コストパフォーマンスだけでなく、かける時間と得られる効果を検討するタイムパフォーマンスという視点も、日常的に用いられています。
交通費や移動時間を費やすことは、一見非効率と思えるかもしれませんが、『1回の参加』で企業や社員の雰囲気を知り、業界理解を深め、業務体験や職場見学ができることを考えると、コスパ、タイパ(タイムパフォーマンス)が良いという考えになるのではと推察されます。
学生が企業を選んでいくなかで、インターンシップは今後ますます重要性を増していきます。対面が求められているから!という理由だけで、WEBでも十分なプログラム内容(若手社員との座談会や人事や社員の講義・レクチャー)での開催に留まると、せっかく交通費をかけて来てくれた学生をがっかりさせてしまうかもしれません。Z世代学生の考え方やお財布事情という視点から、貴社のインターンシッププログラムを振り返ってみると、面白い発見があるかもしれません。
本日はここまで!以上、コミュらぼでした!