24年卒学生に聞いた!自分の就活を漢字で表したら?
皆さん、こんにちは!マイナビ採用コミュニケーションらぼです。
毎年年末に発表される、「今年の漢字」。2023年はインボイス制度や増税議論といった理由から、【税】が選ばれました。その年の象徴的な出来事を表現する漢字が選ばれるため、予想しながら1年を振り返った方もいらっしゃるのではないでしょうか。はたまた、「自身の1年を漢字一字で表したら…?」なんて、考えた経験をお持ちかもしれません。(この記事を書いている私は、この年の瀬にぼーっと考えたりしました)
今回は、【漢字一文字】をテーマに、24年卒の学生に聞いた「あなたの就活を漢字で表したら?」ランキングと、その理由をお届けします。時代を反映したものになっていますので、学生の気持ちを覗き見していただけたらと思います。
1.24年卒の学生に聞いた「あなたの就職活動を漢字一文字で表すと?」
いきなりですが、結果を発表します。1位~10位の結果は、このようになりました。
自分の就職活動を漢字一文字で表してもらったところ、1位は「楽」。就職活動が「楽」なんて!と思われるかもしれませんが、2位と3位は「苦」「耐」、以降も「疲」や「辛」という字が並ぶことから、活動量や活動開始時期によって、学生の間でも捉え方が異なることが伺えます。
1位~3位の漢字について、それぞれの理由を見てみましょう。
1位:【楽】
「思ったより楽だったのと、人生において就活は1度しかないイベントなので楽しむことが大切だと思ったから。」
「面接等で自分をどう表現しようか、試行錯誤しながら取り組んだことにやりがいを感じたとともに楽しさを感じた。」
2位:【苦】
「これからの人生を変える大事な局面。プレッシャーややらなければならないことが多く苦しいから。」
「落選することも多く、とても苦戦したから。また、苦いコーヒーを飲みながら何枚もESを書いていた思い出が強く残っているから。 」
3位:【耐】
「周囲の就活状況がわからない中焦りながらも毎日耐え忍んでなんとか結果を得たから。」
「苦手なことでも自分の将来のために耐えなくてはいけないと思ったから。」
選定理由を見てみると、純粋に就活が楽しかった!というよりは、楽しもうとする意識で臨んでいたこと、ポジティブに乗り切りたいと考えていたことを知ることができます。また、就活の一場面の象徴としての苦いコーヒーの思い出、焦りながらもなんとか未来を手にしようとする姿が浮かぶような声がありました。
2.少数派だけど深い...!圏外だけどユニークな回答を発表!
ランキング圏外になってしまった回答のなかにも、なんとも深いものがありましたので、一部紹介させていただきます。
【偶】
「巡り合わせでたまたま出会った企業にエントリーすることが多く、その中から就職が決まったため。」
【亀】
「人と比べるとかなりスローペースだったが、自分なりにある程度は頑張れて無事に内定を得られたから。 」
【射】
「ずっと行きたいと思っていた企業が一社あり、その一社を射止めるという思いがあったため。」
【閉】
「面接のときも就職活動でサポートをうけるときも、話をして自己”開”示が必要となる。しかし自分は人見知りで それができなかったため、対となる”閉”とした。 」
【重】
「腰が重くなる時や重大な決断をする時が沢山あったから。」
それぞれが悩み考え、覚悟を決め、人生を考える様子が、漢字一字からも読み取ることができます。採用や人事に関わる立場にあって、学生1人1人の人生に向き合うことの重みを、改めて感じさせられます。
3.2013年~2023年/この10年の特徴
24年卒の学生は、就職活動を【楽】と捉えているという結果となりましたが、これは意外なことではなく、マイナビの調査では2013年からここ10年、【楽】がずっとランクインしています。
コロナ禍での就活だった21年卒、22年卒は【苦】が連続で1位となりましたが、それでも【楽】は両年とも2位に、またその2年を除く10年間の調査(2013年/14年卒~2023年/24年卒)ではずっと1位に選ばれています。
21・22年卒(2020年、2021年調査)の学生がコロナ禍において【苦】を選んだ理由は、
「思い通りに行かないことが多く苦しかったから。」
「30社以上落ちたから。明らかに会話が弾んだと思ったのに悪い結果となったものがおおかったから。 」
など、パンデミックという環境によって苦しい想いをしたというよりは、自分の力不足を感じるような、コロナ禍前と同様の回答が。
そんななかで【楽】の回答は、
「就活は全体を通して楽しかったです。自分自身を見極める機会となりました。」
「自分がやりたいことを仕事にできるように、将来楽しく仕事ができるように、を求めて就職活動を行ったから。」
という、前例のない環境下での就活にも前向きに取り組もうとする気持ちが目立ちました。
私自身の職活動は苦い思い出が多いので、就職活動=辛いものという仄暗いイメージを持ってしまうのですが、限られた就職活動期間を楽しみたい、自分の未来が楽しみ、新しい刺激を受けることを楽しもうと、プラス思考で取組もうとする学生の姿に、驚きとともに、勇気がもらえました。
就職活動中は一喜一憂し、なかなか気持ちが安定しないときもありますが、振り返ったときに、「あの時にあの経験があってよかった」と人生の糧にしてもらえたら嬉しいですね。
人事・採用に携わる身として、多くの出会いがある就職活動をサポートしていけたらと思います。
さて、皆さまの就職活動を振り返ると、どんな漢字が浮かびますか?
本日は、ここまで!以上、コミュらぼでした!