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さいとう
2024年2月17日 17:21
カーテンの隙間から、部屋の中よりほんの少し明るい光が入る時刻に目を覚ますと、つい今見た夢が頭の中から消えかかりながら、おぼろげに今日が始まる。窓を開けると、夜中の間に吐き出した重たいものが、ひんやりと新しい空気と入れ替わって清々しい。寝室を出るとはじめにコーヒーを淹れる。コポコポと音を立てながら、部屋を香りで包んでくれるので、適度な刺激がまだ眠っていた細胞を徐々に起こしてくれる。平日の朝食
2024年3月7日 16:35
朝食を終えると同居人は煙草を吸う。その間に食後の食器を片付け、コーヒーを用意するのが私の日課だ。マグカップはお揃いではない。ひとつは、二年前のクリスマスにリクエストを受けて贈ったSnow Peakのマグカップ。彼は、朝からキンキンに冷えたコーヒーを飲みたがるので、たっぷりの氷の上から熱々の液体を注ぐ。ステンレスの中で氷がカラカラと鳴ると、コーヒーの香りも相まってほんの少し頭が冴える気がす