行方不明の元夫から養育費を請求したい
「元夫の行方がわからなくても養育費を請求できる?」
「元夫と連絡が取れなくなってしまったけど養育費を請求できる?」
そんな悩みを抱えている方も少なくないはず。
行方不明の元夫からでも養育費を請求できる
ですがご安心ください。
従来の法律では行方不明の元夫から養育費を請求するのは難しいとされていました。
この記事を読んでいる方の中にも過去に元夫の行方が分からずに養育費の請求を断念したという方もいるかもしれません。
ですがこうした問題を受け。令和2年4月1日に改正民事執行法が施行され、裁判所を介することで元夫の銀行口座や勤務先、行方(現住所)を調査しやすくなりました。
つまり改正民事執行法が施行された現在では元夫が行方不明でも裁判所に依頼をすることで居所を調査して養育費を回収できる可能性が高いと言えるでしょう。
行方を掴んでからがスタート
改正民事執行法によって元配偶者の行方を調査しやすくなったことは分かりましたが、行方が判明したからといって養育費の回収が決定するわけではありません。
特に相手が頑なに養育費の支払いを無視する場合は、強制的に資産を差し押さえる強制執行を行う必要があります。
強制執行を行うためには相手の居所、相手の資産状況、債務名義の保有、といった条件が必要になります。
詳しい手続きは素人には難易度が高いため、弁護士や司法書士に依頼するのが一般的です。
行方の把握はあくまでもスタート地点だということを知っておきましょう。
養育費で困ったら
とはいえ相手によっては話が通じず養育費の支払いを頑なに拒否してくるケースもあるでしょう。
こういった場合は裁判所や弁護士の力を借りながら法的な正当性を武器に強制執行などの手続きを踏むのがオススメです。
弁護士選びで迷ったときは国(法務省)の管轄の法テラスを利用してみるのも良いでしょう。