現代短歌だよーて5
まだ詠んでますよー。今日の短歌。
内情はこれ程までに渦巻いて靄というより濁流のよう
音もなく映像もなく響くのは頭の中の文字の数だけ
約束の時間が迫り最悪な甘言ばかり大きくなる
浮腫み脚、着圧タイプの靴下を履いたらたちまち尿意に代わる
「これ見てよ」差し出す画面は遠すぎてぼやけているが合わせて笑う
あだ名とは原初の呪いと言うけれどそれなら私は立派な呪詛師
和太鼓に五臓六腑を破壊され、のたうち回るも囃子は止まぬ
6秒で消える怒りは不安感。消えぬは恨み。増えたら悲しみ。
眠りかけハッと覚醒、心臓が恋のそれより酷く脈打つ
従順に動けることを素直と呼び、自我を殺せば他人軸と責め
咳一つするにも誰かに睨まれる時代になっても一人ぼっち
背伸びして爪先立ちの日常に、鞭を打たれてバランスを崩し
どちらかを生かすとすれば僕の方。至極簡単、君よさよなら。
味気ない羅列に義務が発生し、在りし日々の希望は潰えた
鈍麻した心の代わりに神経が嫌だ嫌だと騒いで痛む
出来るなら君の隣に存在し、秘密の通路を共有したい
切り離す結合部分傷跡が痛むよりも虚しさ勝り
くそったれいいから早く土下座しろ、靴を舐めたら這いずり回れ
そろそろ小説も書きたいぞよ。
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