父との時間
私の大切な1人時間が今年のお盆休み中は1日のみという悲劇。
こんにちは。
彩夏です。
7月末から8月頭にかけて、思わぬ休日をとることになった私。そもそも月末から月の頭にかけて毎月とにかく忙しい。そこへ6月末決算だったことで、その期末書類を7月末には仕上げないといけなかった。
そんな時期に娘マルコが帰省してきたことで、すべてにおいてマルコが最優先の私は散々有給休暇をとっていた。
だけど計画的に行動するのが私。マルコとの時間をしっかり取るため、今年は早い時期から決算に向けて行動していた。完璧だったはずの私の計画は思わぬ形で崩れ去ったけれど。
復帰後の1週間は念の為しっかりマスクをしていた。それでも隠しきれない鋭い眼光は恐ろしいほどに周囲を威圧していたに違いない。だけど、誰も手伝ってはくれない。手伝ってくれないどころか、私が休みの間にやり散らかしたみどりさんの怠慢の後始末にまで時間を要した。きっと私という脅威がいないことで羽を伸ばしていたんだろう。
言い出したら止まらない。
こんな話をしたかったわけじゃないのに。
14日から18日までのお盆休み中、本当なら半分はぼっち時間だったはずなのに、めがねさんの勤務日程変更で、1日しかなくなってしまった。
これも地味に鬱。
私もめがねさんも、実家は近い。
更に私は歩いていける距離。
そのためお盆だからといって、家族が集まるという習慣もない。仏様を迎えるため実家には毎年お供えを持って行くけれど、それ以外は特に実家でゆっくり過ごすこともない。
先日、私の実家にそのお供えを持って行った。
母は仕事で不在だったけれど、父がいた。
家の方に声をかけてるといないので、金魚部屋に声をかけた。父はそこにいた。
以前、父の趣味は「らんちゅう」を育てることと記事に書いたことがある。
私はその趣味を「貧乏人の貴族のお戯れ」と呼んでいるけれど、父本人はそう言われたところで一つも気にしていない。
こんなトレイが金魚部屋には10個ほどある。
金魚部屋だけではない、屋外にコンクリートの自作プールもある。
ついでに最近ハマっているのはさぼてん収集。
すべてにおいて同意や共感を求めてくるが、私には全く興味がない。興味があるのは、そのらんちゅう様のお値段。
今年は思い切って「どの金魚が1番高価か私に教えといてよ。お父さん死んだら売るから」と聞いてみた。「ここにはいない」と言う。
じゃあどこにいるんだよ。
少し内輪の話になるが。
私の弟で長男のナガオが離婚することになった。原因はナガオで、最近まで私たち他の姉弟は知らなかった。
その話は最初にツグオが両親から聞いたらしいのだが、その時父は「あいつはウチと縁を切ると言っている。だから俺とお母さんが死んだ後のことは3人で決めればいい」と言ったらしい。
後日、私も両親から事情を聞いたけれど、離婚より何より「縁を切ってくれていい」と言ったナガオの言葉に落ち込んでいる両親を見るのは辛かった。それでも、まだまだ現役感の強い父は「あいつはもう勘当や」と言っていたけれど。
その日、父に「ナガオはどうしてんの?」と聞くと「知らん!!お母さんは連絡取ってるみたいやけど」という。
「勘当ちゃうの?もうほっとけばいいやん」と私が言うと、父は「お前も親になったらわかるやろ。マルコが同じようになったら、無視できるか?」と聞いてきた。
だよね。
できないね。
私は絶対できない。
若い頃の父は暴君で、怖くて反抗なんて出来なかったけれど、心の中ではずっと「父みたいな人間にはならない」と反発していた。
歳をとった父と、今はよく会話をする。
ただ不器用な人だったんだなと思う。
最近マルコとめがねさんによく言われる。
「自由気ままな性格、トッチー(父のあだな)とそっくりやで」
やめて。
同年代と比べて私の両親は若い。
それでも両親の老いというものを感じるようになった。私も老いるんだから当たり前か。
もう体力もなくなってきたんだから、らんちゅう様のお世話もやめればいいのに、父は暑い日も寒い日も「貧乏人のお戯れ」をやめない。
元気ならそれはそれでいいのかな。
帰り際「彩夏!このらんちゅうな」と言いかけたから「もう帰るわ」と返した。
冷たい娘でごめん。
でもクソ暑い屋外でらんちゅう談義に花を咲かすほど、らんちゅうに興味ないのよ、私は。
でも1番高価ならんちゅうを何としてでも父から聞き出して、こう記しておこうと思う。
「後見人 彩夏」って。
画像は《momoto_mo》さんからお借りしました。
それでは。
最後までお読み頂きありがとうございます。
ばいなら
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