ベトナム人の国際感覚。
■世界では毎年、脳卒中で650万人が亡くなる。
・最近のニュース、「ベトナム人の脳卒中の発症率が世界で最も高く生活改善が鍵」。
・心血管疾患は世界で最も多くの死亡を引き起こす原因の一つであると広く知られている。心血管疾患には心臓病と血管病等が含まれ、その中でも虚血性心疾患と脳卒中が最も死亡率が高い。
・世界保健機関(WHO)の統計、「2019年には世界で虚血性心疾患によって約890万人、脳卒中で650万人が亡くなっている。
■心血管疾患のリスク因子。
・「特にベトナムと中国では、脳卒中による死亡率が虚血性心疾患を上回っており、これらの国々では脳卒中の発症率が世界で最も高い」とされる。脳卒中による年間死亡者数は「16万5000人、虚血性心疾患による死亡者数は約9万5000人」となる。
・以前、私のnote『自由闊達な人生』で記述したが、「過剰な塩分摂取は血液量を増加させ、血管の張力を高めて高血圧を引き起こす一因」と言われる。心血管疾患のリスク因子は先天的なもの(年齢、性別、民族)と後天的なもの(高血圧、肥満、高血糖、高血脂、大気汚染、喫煙、塩分の多い食事など)に分けられる。
■知っているか知らないか、ただそれだけ。
・余談、上述の報道によると心血管疾患リスク因子である先天的なモノは避けにくいが、後天的なモノは人々が意識すれば避けられる事も多々ありそうだ。ベトナムで暮らしていると、スーパーや空港等での列への割込みはもう驚かないくらい何度も見てきたし、エレベーターの扉が開くと降車する人を待たず我先にと乗り込む事も多々あり、日本の感覚にはない景色や行動がそこにはある。
・しかし、その割込み行為等に注意を促すベトナム人を見た事がないのだ。日本人であれば不快に感じる人々は多いだろうが、彼らにとってはその光景は特別な事ではなく、日常当たり前に起こる出来事であるのが理由だろう。日本人が注意したとしても何に、どうして、怒られているのか彼らは理解できないはずだ。
・世界でベトナムのプレゼンスは年々高まる、ベトナム人が海外や国内で異文化に触れる機会も増々多くなるだろう。国際社会を経験したベトナム人であれば待ち合わせに遅刻しないよう心掛けるし、自分たちの行動様式が世界の、各国のスタンダードではない事に気づき始める。
・なぜなら日本人いや外国人が心地良いと思えるマナーをスマートにサラッとこなすベトナム人が一定数いる事を私は知っている。「知っているか知らないか」、という違いやレベルの話しなのだから、ベトナム政府が上述のリスク喚起をアナウンスして国民の命と健康を守る事が大切なのだ。