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■『クリスベッラ(Chrisbella)』。
・最近のニュース、「世界約100ヵ国で展開、中国高級バッグ『クリスベッラ(Chrisbella)』がベトナム進出、10店舗一斉開業した」。
・中国高級バッグブランド『クリスベッラ』は「中国のファッションメーカーである『AOPIYO』がアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイで2019年設立したブランド。両国に研究開発センターを持ち、中国を生産・供給拠点とする。
・また「設立から5年で急速な成長を遂げており、中東やヨーロッパ、アジア太平洋、南米、北米などの100ヵ国に進出」。

■ベトナム北部のみで展開。
・同ブランドは「ドバイ発の上流階級向け高級ブランドとして各国で人気を獲得しており、さらなる市場開拓のためベトナムに進出した」。そして「今回ベトナムの10店舗一斉オープンは、同ブランドの世界展開における戦略ビジョンを反映。ベトナムは若年層が多く、国際ブランドへの関心も強いため、高級ブランドにとって潜在的市場と見なされている」。
・なおベトナム10店舗は以下の通り、「ハノイ市2店舗、北中部地方トゥアティエン・フエ省1店舗、同ゲアン省1店舗、北部紅河デルタ地方ニンビン省1店舗、同ハイフォン市1店舗、東北部地方バクザン省1店舗、同クアンニン省1店舗、同タイグエン省1店舗、西北部地方ラオカイ省1店舗」全店舗をベトナム北部にのみオープンした。

■ビジネスは見切り発車。
・余談、以前私の『note(ビジネスは見切り発車)』で書き留めたが、本報道は中国やベトナムの商習慣が如実に表れた事例と捉えており、彼らのビジネスのスピード感に驚かされる。
・当然、同ブランドはベトナム進出前に「まず製造都市である北部よりも商業都市のホーチミンでサービス業や小売業等は一店舗目の展開実績や様子を見てその後店舗数の拡大を検討していくべき」等の議論があったと察する、しかし実際は市場や競合他社の把握、マーケット調査、ベトナム若年層の消費動向、GDP成長率等の数値を分析して「10店舗全て北部に同時オープン計画」を打ち上げたのだろう。
・「ベトナムを製造業の北部と商業の南部」とカテゴライズするのは今はもう昔なのか。上述はこれまで私の感覚には殆ど無かった展開劇であるが、その理由のひとつに現在ベトナムは中間所得層が拡大している事が挙げられ、また私は両主要都市に暮らした経験から「南部よりも北部の街中は高級車が走る割合が高い」事を肌身で感じているが、上述の様々な要素から本報道へと繋がっていくのだろう。「『クリスベッラ』の今後を通してベトナム経済を垣間見る」、そういう意味ではとても興味深い同ブランドとその動向を引続きウォッチしていく。

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