パリオリンピック価格。
■ベトナム経済成長予測。
・最近のニュース、「特に製造業の成長が顕著、『HSBCは2024年ベトナム経済成長予測、6%→6.5%に上方修正』」。
・HSBCの専門家は「2024年第2四半期(Q2)のGDP成長率が前年同期比6.9%と大幅に上昇し、過去2年間で最高水準に達した事で上半期の成長率は6.4%と同社及び市場の予想を上回る結果」となった。
・「特に製造業の成長が顕著で前年同期比10%増加した。これは電子機器分野の回復が主に寄与しており、Q2の輸出は前年同期比15%増加した」。
■経済指標。
・しかし「HSBCは商業分野における回復の不均衡を指摘。特に電子機器以外の分野も徐々に回復するも、まだ完全には戻っていない」。一方、「繊維・衣料や靴の輸出は、紅海の混乱の影響を受けつつもQ2に二桁成長を記録」した。
・「『6月PMI(購買担当者景気指数)』は54.7と過去2年間で最高の水準に達し、雇用状況と新規輸出受注も改善、今後の見通しは明るい」とされている。海外直接投資(FDI)も依然として好調(2024年上半期、GDPの約4%1兆5357億円の新規投資が製造業に集中)、観光関連サービスも同様に回復基調(2上半期で880万人以上の観光客を迎え2019年の水準を超えた)。
■無理やり感否めなくともトライする大切さ。
・余談、私は上述の明るいニュースに心も軽くなりつつある。しかし、小売業に目を向ければ売上高はパンデミック前の水準には戻っていない。ベトナムでビジネスを展開される日系の小売業の方々と私は情報交換する機会があり、「中々コロナ禍前の売上には戻らない」と話し、日系に限らずベトナム企業も同じような状況から抜け出したい、と願っている。
・先日スーパーへ買物に行った時の事だった、入口の目立つ場所に『パリオリンピック価格!』と謳い、生活必需品等を割引セールで販売していた。五輪とスーパーと生活必需品がリンクせず、無理やり感はあるものの、トライをしないと何も始まらない。ありとあらゆる販売機会を模索し小売業は活路を見出そうとしている。