退くことも戦略。
■CAによる麻薬密輸事件。
・最近のニュース、「ホーチミン市警察は『ベトナム航空客室乗務員(CA)による麻薬密輸事件/取引総額1708億円』で500の犯罪組織を摘発、現時点1132人起訴を明らかにした」。
・更に同市警察は「146の犯罪組織を摘発し630人の容疑者を起訴した」ことも発表。これに加えて「行政処分や更生施設への送致を含む処分が201人に対して実施され、計323.5kgの麻薬、12丁の銃、3個の手榴弾、その他関連証拠品が押収された」。
・また「中間の段階で終わらせず、全ルートと首謀者まで摘発する」との方針を掲げ、利用者や密輸の主犯を徹底的に取り締まっている」。
■有名人も関与していた。
・結果「麻薬の使用に関与したモデルや歌手、俳優、影響力のあるインフルエンサー」なども摘発された。具体的には「歌手のチー・ザンやモデルのアン・タイをはじめとする著名人が起訴され、更に詳細な調査が進められている」。
・事件の発端は2023年3月16日「ホーチミン・タンソンニャット国際空港の税関が157本の歯磨き粉チューブに隠された11kg以上の麻薬を発見」、「麻薬はフランスからベトナム航空の客室乗務員が搬送、同市警察は連携して捜査を進めた」。
・その後調査で「客室乗務員らは麻薬がチューブに隠されていることを知らず、依頼人から渡された『日用品』を搬送したとされ、証拠不十分で2023年3月22日に乗務員4人は釈放」されていた。
■悲しくやり切れない結末。
・余談、ベトナムのニュースで麻薬、拳銃等のワードを見聞きする事も多く、それらが引き起こす悲しくやり切れない結末は少なくない。しかしベトナムで普通に暮らしていれば、実際そのような危険ワードに触れる事はなく「平和な国だなぁ」と感じる事さえ多々ある。
・とはいえ事件や事故に巻き込まれる可能性は十分にあり、自衛を心掛けるしかない。「怪しい場所にはいかない、危ないと感じたらその場から立ち去り、街中で声を掛けられても絶対そのバイクに乗らない」等の意識を保つしかない。警察にお世話になってしまえば、之迄に積み重ねた大切な時間や環境を一瞬で失う可能性もある、「退くことも戦略」と捉えて自身を守るしか方法はない。