ロストマンになった

私がBUMP OF CHICKENが好きだ。
というのは知る人は知っている。

ずっとずっと、好きな曲は、
ガラスのブルースだと答えてきた。

その次はRAY

その次はダイヤモンド

もうその先は止まらない。


そんな中でも、よくわからない曲が
ロストマンだった。

不思議な歌だ。

周りは良いというけれど
確かに良い曲だと思うけど

よくわからない。
だから聞き馴染んでいかない。

そのまま20年近く経った。

久しぶりにちゃんと聴くと
歌詞と似たような人生があったと気づく。

今いる地点から振り返って
旅の始まりを思い出すこともあった。
思い出せるか不安なこともたくさんあった。

正しいと信じて歩んできている。

たくさん関わってくれる人がいた。
離れていく人もいて、それも忘れないようにして
離れたことは忘れなくても、なんで離れていってしまったのかはわからなくなった。

だから繰り返す。
どんなに頑張っても毎日同じに見えている。

同じに見えているから、先を示すものもなくて
泣きながら地図を見て
わからないなんて言えもしない。気付きたくもない。

歌詞を見ながら、こんなことあるよねって思うけど、
こういうことってなんで
過去だと認識できなければ、気づかないんだろうか。
その最中に気づけたら良いのに

気付きたくないのが強いんだよな

あのときこうしていれば
そんなこと思っている時点で君はまだ若いと
先輩に言われたことがある。

実は過去も未来もなくて、今しかないんだと言ってくれる友達がたくさんいたけど

やっぱり過去には囚われて

今を心地よく過ごすために人を傷つけている

誰にも迷惑をかけず、
自分らしく丁寧に生きていたはずの自分はどこにいったのだろう

違う道をいった自分から遠く離れてしまったのか。

多分輝かしいはずの丁寧な自分に向かうには
どう過ごしたら良いのだろう。

あの日の自分を追うことは諦めて、さよならして
今の自分が求める自分になりにいく。

これが自分のしたかったことだと
それが正しいと願って。

どちらにしても今しかないし、
囚われてたことは思い出にしてさよならして

その時点からようやくはじめの一歩が始まるけど
いつだってはじめの一歩だった。

あのとき正しいと思っていた自分に会いたい。
でも今はまだ

正しさと心地よさを十分に発揮できるその時に
ようやく会えるかもしれない。

失うことは終わりじゃないね。
何も失っていないし。
何も終わらない。

常に始まっているし、
全て手の中にあった。

つくづく私は、何もわからず
生きているよ。


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仙水
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