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学生の目線で、高齢者に伝えるデザイン ~ 広報まちだ 内紙面作成
2022年前期のプロジェクトのひとつです。
この記事は、プロジェクトの振り返りになります。
このチームでは、高齢者の交通事故、詐欺を防止するための紙面デザインを、本物の警察官の方へのヒアリングや街頭インタビューを通して製作しました。町田市内に住む方を対象にした「広報まちだ」という情報冊子に織り込まれています。
プロジェクトの流れ
ざっくりとした流れは以下のようになりました。
町田市役所の方から今回の目標をお聞きし、スケジュール確認
メンバー内で話し合い→町田市役所の方との打ち合わせを繰り返し、デザインの方向性決定
町田警察署の方への聞き取り、町田駅周辺での街頭インタビュー
掲載内容・デザインの決定
制作
校了
最初のミーティング
キックオフは、町田市役所防災安全部市民生活安全課の方々とオフライン会議にてお会いしました。
そこで今回の紙面は70~80代をメインターゲットに設定し、交通事故・特殊詐欺を防ぐためのものというお話を伺いました。またこれまでの行政で行ってきた成果物について共有していただき、大いに参考になりました。
「学生ならではの目線から考えてほしい」とのことを特におっしゃっていました。
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企画
町田市さんから町田での高齢者の詐欺被害、交通事故の実情や行われている対策をお聞きし、自分たちもインターネット等を利用して、詐欺被害や交通事故を調べた上でチームのメンバーが各一つ、企画を考えました。
そこから町田市さんからのフィードバックを踏まえ、それぞれの良いところを組み合わせた企画案として『いかのおすし』のような標語を作ることにしました。
一番悩んだことは、どういう内容にしたら紙面に目を通してもらえるかです。紙面の作成にあたり命令形などの厳しい言い回しを使うものはよく見かけるため、詐欺や交通事故に対して対策をすることによってどういったメリットが得られるかのようなポジティブな言い回しを心がけました。そのため最終的な紙面の構成として、大学生の私たちから、おばあちゃんおじいちゃんへの手紙、アドバイスという形で制作しました。
標語は、メッセージ性の強いものが良いということで『ながいきしてね』になったのですが、文字に当てはまる文を作るのが大変でした。デザイン面では、見やすい文字サイズやデザインはどのくらいなのかの検討、また、作成した素材の画質など検討ごとが多く右往左往しました。
取材
取材は、警察の方へのインタビュー、それを踏まえての街頭でのフィールドワークの計2回行いました。
警察の方へのインタビューは緊張しましたが、チラシやパンフレットを用いながら分かりやすく説明してくださり、町田市の方の助力もあり有意義な取材になりました。インターネット上では分からないような、現役で警察官として働いているからこその話などもあり、興味深かったです。
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プレゼンテーション
全部で二回ほどプレゼンテーションを行いました。一回目はデザインの方向性を決めるためのものでした。カルタのように楽しんでもらえるもの、目立つところに貼ってもらえるもの、イラストを多く用いて印象に残したい…の三案があった中町田市役所の方から、一つにまとめてみてはとのアドバイスを頂きました。
そして二回目のプレゼンテーションでは三案をまとめて「いかのおすし案」とし、ご高齢の方にも伝わりやすいデザインとなりました。
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次回にも活かしたい3つのポイント
①町田市の方とのグループLINE
グループLINE作ったことで、やりとりが円滑になったと感じました。パートナーさんとも、LINEで綿密なやり取りを行いました。
②スケジュールが。。。
スケジュールの計画に関してゆるく進めていたため、最終局面デザインと納品が迫ってくるなかでバタバタしてしまいました。今後は、前もってスケジュール計画を練りたいと思います。
③街頭インタビュー
町田駅の前で行った街頭インタビューにて、街の人のリアルな声を集めることができました。自分たちだけで閉じずにプロジェクトを進行することに良さを感じました。
反省したいポイント
①プレゼンテーションの方法
各々Googleドキュメントやパワーポイントなどを用いて作成したために、書き方や文法などが異なる事態に陥りました。最終的、可能な限り修正していったものの、文章が分かりやすく読者に伝わったのか不安が残りました。
プロジェクトを経て
さや
警察の方へのインタビューなど初めてのことをたくさん経験できました。これまでにも依頼されて何か作ることはあったのですが、今回の紙面は制約が多く、お仕事としての依頼はこういう形なのかなと感じました。また、イラストの画質が荒くなってしまったり、ファイルがぐちゃぐちゃになってしまり、たくさんの反省も得られました。
えーちゃ
今回感じた一から新たなアイデアを考えることの難しさや、初めての街頭インタビューで中々答えてもらえないもどかしさなどを通して自分を客観視することができました。どのようにすれば物事が上手く進むのかなど、これからに活かせる学びが得られました。
おつ
特定のターゲットに向けたモノの作成は初めての体験でした。相手に読んでもらうためにはどういう内容がいいのかを考えることは難しく、貴重な経験になりました。
パートナーさんより
交通安全、防犯を普段意識してないと思うので、勉強からだったと思うけれど人に伝えるまで行ったのが嬉しいです。そして、学校で習っていることと町田市からのオーダーをいい感じに、個性的に落とし込んでくれました。締め切りも守れました。インタビュー、フィールドワークでは学生自身で内容を考えて行い、うまくいかないこともあったと思うけれど良い内容にできたと感じました。
最後に、紙面を作ることによって、広報まちだチームのメンバー各々が交通安全、詐欺に関して意識できるようになったことが何より嬉しいです。