「継続捜査ゼミ(今野敏著)」を読んだ話
北海道在住のコンサポ登山社労士のkakbockです。
先日、お気に入りの作家である今野敏氏の警察小説?「継続捜査ゼミ」を読みました。
「継続捜査ゼミ」
この小説は、いわゆる警察小説とは少し違います。
刑事が主人公ではなく、元刑事の大学教授が主人公なんです。
というか、この教授が教えている学生5人が主人公といっていいかもしれません。
感想(ネタバレあり)
主人公といってよい5人の女子大生は、普通の大学生とは違います。
単位の取れそうな簡単な科目を取るとか楽しそうだからこのゼミを選ぶとかそういう子たちではなく、本当に警察の捜査に興味がある女子大生たちです。
なので、ちょっと変わってる子たちではあります。
それぞれ5人とも性格が違う、特色のある子たちで、いつもの今野敏作品のようにキャラが立っているので、それぞれの登場人物が好きになっちゃいます。
主人公の小早川教授は伝説の警察OBなのですが、現役の刑事も出てきます。
小早川ゼミでは、事件が解決していない案件(継続捜査)を検討するのですが、警察が持っている情報とか、資料を可能な範囲で提供してくれるのが小早川教授が現役時代に指導した後輩だったりします。
で、ゼミでの検討の結果、実際の事件を解決に導くのですが、その前に大学内で起きた、部活中のロッカーから靴が盗まれる事件なんかも解決しながら本当の事件の解決に向かいます。
ゼミが終わって飲み会に行ったり、ゼミも週一回じゃ足りないから単位に関係なく週にもう一回やって欲しいと5人の女子学生から希望が出されて、臨時のゼミがプラス週1回になったりします。
私は、5人の女子大生の苗字と名前と性格が一致しなくて、最初はなかなか覚えられなかったのですが、いまいちその辺がわかってなくても全然大丈夫です。読み進めていけますし、ちゃんと話も理解できました。
今野敏作品らしく、いつもどおりサクサク読めましたし、いわゆる王道の警察小説ではなかったですが、これも広い意味の警察小説にはなると思いますので、私の大好物ではありました。
第1弾となっているように、次回作の第2弾も既に出版されているので、次の作品「継続捜査ゼミ2」も読もうと思います。
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