お金がハラハラと
今ここに忽然として
1万枚の渋沢栄一が顕れたら
あなたはどうするでしょう
むり無理ムリ絶対ダメ!
そんなことがあるわけない
考えるだけでバカバカしいから・・
心の叫びが聞こえるようです
どうしてムリなのでしょう?
ハッキリとした理由は
あるのでしょうか・・
どのような理由であれば
今ここに1万枚の渋沢栄一を
受け入れられるでしょう──
☆☆☆
こんにちは!
フジミドリです♡
【癒や詩絵物語】シーズン2
私は道術家です。日々の暮らしから、気づきと理解を得て自由自在になってきました。
詩と物語が浮かびます。旧知の朔川揺さんは柴犬の絵を描いてくれました。
ご覧になって、癒される方がお一人でもいらっしゃるなら嬉しいご縁です。
では早速──
☆☆☆
これはわたしに起こった物語です。そして、いつの日かあなたにも起こるでしょう。
振り返ってみますと、わたしはずっとお金に困っておりました。今こうして人生の終焉を前に、しみじみと感じ入っているのです。
けれども、ようやく気づけました。お金には実体がありません。全て幻想なのです。あると思えばある。ないと思えばない──
やれやれ。すべて仮想現実なのでした。そう気づいたわたしの意識から、ようやくお金に対する囚われが消えたのです。
ああそうか。
前世のわたしがお金に抱いた思い。その思いがこの人生に顕れたのか。どれほど不自由な思いであるか見せてくれたのだ。
─もういいよ。充分だ─
すると・・
お金が降って来たのです。最期の時を迎え、自宅ベッドで横たわるわたしの上にハラハラ舞い落ちてくるではありませんか。
一万円の新札がですよ。
信じられません。
夢を見ているのでしょうか。いよいよお迎えが来たかもしれません。でも、確かに感じられます。わたしに降り積もる新札が。
やがて、沢山の新札はわたしの体に溶け込んでスッと消えていきました。わたしは、お金と一体化したのです。
もう何も恐くありません。そうなって、わたしは怖れていた自分に気づきました。お金のあるなしを恐がっていたのですね。
これはわたしに起こった物語。
いつの日かきっと、あなたにも──
☆☆☆
子供の頃からずっと縛られてきた
小遣いの金額や給料の数字で
思い込まされてきた
これだけの価値しかないのだと
持ち家のあるなしや
資産や遺産のあるなしで
自分の価値は決まってしまう
そう信じていたのだ
何もかも幻想であると気づいたら
何もかも全てが消えてしまった
確かに目は見ているけれど
確かに耳は聞いているけれど
確かに手が触れているのだけれど
わたしの中真は知っている
何もかも全て幻想であるのだと
☆☆☆
お読み頂きありがとうございます!