無限の宝庫が潜む
何が頼りになるのだろう
稼いだ金は国と資本家に搾取され
なんとも無益に浪費されてしまう
誰もが自分の雑事で手一杯
他者を顧みる余裕などない
競争で勝った者が豊かに富み
負けた者は貧しさへ沈み込む
添加物まみれの食品だらけ
薬漬けで引き延ばされた寿命
重苦しい人間関係が作る不調和
真の健康からは程遠い
誰に縋ればいいのだろう
何を頼りとできるのか──
☆☆☆
こんにちは!
フジミドリです♡
【癒や詩絵物語】シーズン2
私は道術家です。日々の暮らしから、気づきと理解を得て自由自在になってきました。
詩と物語が浮かびます。旧知の朔川揺さんは柴犬の絵を描いてくれました。
ご覧になって、癒される方がお一人でもいらっしゃるなら嬉しいご縁です。
では早速──
☆☆☆
これは遠く遠く──私たちが棲む宇宙から、遙か離れた原始的な星で起こりました。
この星では、人類が幾つもの国に分かれて暮らしています。種族や信仰する宗教や使う言語などによって分離するのです。
国同士の代表は、何をする時でも協力するかのように見せ掛けつつ、お互いの利益を最優先と考え、駆け引きして奪い合うのでした。
時として大規模な戦争さえ起こります。多くの人類が意味もなく虐殺されました。
そして、国と資本家から搾取される国民も、互いの能力や収入を競い合っています。
競争に勝った者だけが豊かに暮らし、負けた者は貧しい暮らしで萎みました。
なぜこうした悲劇が起こるのか──
☆☆☆
「先生、本当にそんな星、あるんですか?」
『あったんだね。信じらんないけどさ』
「国を作る基準が合理的とは思えません」
『非合理的な展開が好きなんだろうよ』
「競争なんかするよりも、みんなで協力して創り上げた方が楽しいじゃないですか!」
『あはは~たーしかに確かに。だよね~勝てば奢る。負けたら恨む。不自由だもんな』
「どうしてそんなあり方なんでしょう?」
『本当に頼れる存在を知らないんだろうよ』
「まさか背後と繋がってない……マジ?」
『それで潰し合ったり凭れ合ったりする』
「うう。わかりません。なんでそんな……」
『真の自立ができてないんだろうよ』
「教育がダメ駄目なんですね、きっと」
『本当の教師は自分の背後にいるけどな』
「なんか哀れです。悲しくなりました」
『私たちの星も昔はそうだったのさ』
「おお~誰もが通る道なんですか!」
『まぁ踏み外して滅びる展開もあるよ……』
☆☆☆
人類は前へ進むしかない
なぜなら顔が前を向くからだ
足も前へ進むようについている
だからひたすら歩いていこう
人類は後ろを見ることができない
振り返るならそこが前になるからだ
自分の背を直視できない仕組み
だから後ろは任せて歩こう
人類は明日へも辿り着けない
夜が明けたらいつも今日だから
そしてどこにも辿り着けない
どこへ行こうとそこがここだから
いつも今どこでもここ
この場で足踏みしている
見えない後ろの世界には
無限の宝庫が隠れ潜むけど
いえいえだからこそ
すっかり任せて大丈夫
ふと思いついてスッとやる
軽~くふんわり心地よく
ただそれだけで大丈夫!
だからひたすら歩いていこう
後ろは任せて歩いていこう
☆☆☆
お読み頂きありがとうございます!