わたしの健康法
1回四分1日二回
これがわたしの健康法
床に立って目は閉じる
ただ足踏みをするだけで
これがわたしの健康法
1回四分眠る前と起きた時
爪先は床につけたままで
踵だけを上げ下げして
心地よい振動は仙骨へ届く
仙骨が要として起動する
動き始めた仙骨は
ただ息を吐くだけで
生命活力を細胞の隅々へ
行き渡らせてくれる
そして息を吸うたび
生命活力が取り込まれていく
宇宙の根源から
1回四分1日二回
朝はサクサク夜ゆっくり
これがわたしの健康法──
☆☆☆
こんにちは!
フジミドリです♡
【癒や詩絵物語】シーズン2
私は道術家です。日々の暮らしから、気づきと理解を得て自由自在になってきました。
詩と物語が浮かびます。旧知の朔川揺さんは柴犬の絵を描いてくれました。
ご覧になって、癒される方がお一人でもいらっしゃるなら嬉しいご縁です。
では早速──
☆☆☆
昔々のこと。宇宙の片隅にある太陽系で三番目の小さな星がありました。八十億の人類が暮らしていたのです。
彼らの暮らしは、端的に言えば確たる拠り所のない、揺れ動いて不安定なものでした。
よくまぁそんな状態で生きているなぁと感心してしまいますが、いえいえ、実際のところまともには生きていなかったのです。
ご存知の通り、確たる拠り所がなければ人類は不安になります。それが宇宙の法則です。
ところが、彼らはその不安に真正面から向き合わず、ただ逃げ回っておりました。
必然的に不安は心身の振動数を下げ、DNAが傷ついて細胞の働きは弱まります。自律神経も乱れ機能不全を起こすのです。
そして、彼らの多くは病気で他界しました。安心できなかったのです。
☆☆☆
『病は気からってやつだね』
「先生、何ですかそれは?」
『不安という気持ちが原因となって、身体のあらゆる細胞を傷つけてしまうんだ。それで病気と呼ばれていたらしいよ』
「は?不安になって、わざわざ自分の細胞を傷つけるんですか?何でそんなアホなことをやるんです?バカですか?」
『あはは~たーしかに確かに。謎だよな』
「信じられません。マジありえません」
『うーん。でも、事実は事実だからねぇ』
「事実は小説よりも気に入らないです!」
『不安を圧し隠すために、様々な娯楽へ逃げ込んでいたみたいだよ。その星では』
「娯楽ってなんですか?」
『文化とか産業とか政治とか』
「なんかよけい疲れそうですね」
『実際、そうだったらしいよ』
☆☆☆
健康になろうとして
知識を集め疲れてしまう
健康法が実行できないから
自分を責めてイヤになる
あれやってこれやらなきゃ
こうしちゃダメああしたら良い
どうしてこのままでは
健康になれないのだろう?
生きるためだと働いて
働くことで傷ついて
楽しく暮らそうと付き合えば
付き合うことで苦しんで
どうしてこのままでは
安らかに暮らせないだろう?
なんだか悲しくなってきた
体が痛みで悲鳴を上げて
心は絶望に泣き崩れて
誰もがいつか死んでしまう──
死んで無になるなら
もう何も考えなくていい
死んで別の世界へ逝けるなら
ここちよくありたいと思う
何もしなくてただあるだけで
微笑みながら安らげて
ただあるだけで満たされる
そんな世界があったらいいな
☆☆☆
お読み頂きありがとうございます!