パンの本を買おうと思う。

久しぶりに料理本が欲しくなっている、別に家に無いのではない、家には充分ある。

どの位有るかと言うと、数百冊はあるかな？

越して来る時に、娘たちに本は売った方が良い、今なら動画で見たらしいんだから、と言われて売ったのが２００冊ほど、今有るのはそれよりも多いんだから、数えて無いけど２００以上は有るんじゃ無いかな。

娘たちは当然「もっと売った方が良い。」と言うんだけど、私としては好きなレシピをメモするまでは売れない。

そして毎日メモしよう、メモしようと考えているのに、それが出来ないのが現実だ。

あかんな～。

自分的には、なるだけ物を減らしてミニマルな生活を、とか思っている、カッコいいなー、今時のミニマリストみたいやな～。

ミニマリストってカッコいい言葉だけど、日本語で言うと最低限の物しか持たない人、良いけど楽しげには思えなかったりする。

私はね、物は必要なんですよ、本なんて読みたい時に持っていたい方、だから捨てたり売ったりは難しい。

理想は理想、現実は現実として、時に人に覆い被さってくる、私は偶々片付けがとても上手い。

本当に上手いのだ、だってね、子供４人いる家庭で、どれだけ家が広くても、片付けないと生活できませんからね。

只し、このマンションに引っ越してきた時には驚いた、結構広い家にいた所為か、物が入らない。

マンションだって、他に比べたら広い所を見つけて、契約したはずなのに、それなのにである。

これもこれもと持ってきた物達は、見ただけで入りませんとなっていて、生活する前に愕然としていた。

「ほらーヤッパリ持って来ても入らへんって言うたやん。」娘たちが口々に言う中、私は違う事を考えていた。

『この荷物を入れ込んでやろうじゃ無いか。』

そう考えると直ぐに行動する、入れ物と部屋のバランスを考えて、入れ込んだよね、全ての物をね。

やったね、入ったよ、褒めてあげたい気持ちになったけど、娘たちは辛辣で、「物を捨てた方がええんじゃない。」と言ってくる。

そうか～、そうだよな～、と少しづつものを減らしたり、本を減らしたりして、やっと今の状況に落ち着いたが、それでも他所から見たら物が多いのかもしれない。

料理の本は基本的には槍玉に上がりやすい、同じ様な本を何冊も買ったら、そら要らんて言われるけど。

あっちの本にあるレシピはこっちに載って無いのがある、同じ人のレシピ本でも微妙に違ってくる。

だから、捨てられないんだよね。

料理本を買いだしたのは、結婚してある程度経ってからだった、割と料理は出来る方だと思っていたのだけれど、何度作っても褒めてくれない。

夫は実家の料理も旨くは無い、だから俺が教えてやったんだと言っていて、私にも苦言の嵐、嵐をおこしまわって、私の気持を壊しまわっている。

私は良いけど（良くないけど）、お義母さんに何を教えたのか気になって聞いてみる。

「何を教えたん？？？？」

「塩分が多すぎるで、塩分少な目で野菜の多い料理にしたった。」自分で作った訳や無いんやのにね。

まあええわ、言われた部分を気にして、料理を作るだけなんやから、気にしない～、気にしない～、気にしない～と思っていた。

結婚して直ぐの夫の誕生日に、いつも肉が食べたいなーと言っている夫に、料理を作った。

ステーキとサラダとビシソワーズだ。

ステーキもサラダも簡単だから料理とは言えない、せめてビシソワーズくらい作ろうと思ったので時間を掛けて作ってみた。

「肉なんやなー、そやけど家はそんな贅沢な家や無いから、細切れのを炒めた奴とかでええ、こんなこまっちゃくれたスープ（ビシソワーズの事）や無くてええ、１品を沢山置いて於いて貰ったらええ。」と言われた。

ええー、折角時間掛けてビシソワーズ作ったのに、微妙なん。

何かね、物凄く疲れが出て、料理ってこんなに疲れるもんなのとか考えたりした。

ある時はこう言われた、「ドーンと１品よりも野菜やなんやバランスええのがええ。」

作るのに時間掛かると、「何作っとったんやと思ったら、こんなもんか。」と鼻で笑われた。

これは悔しい案件、だから絶対に文句言われない様に、料理の本で見て作ろう。

それでもし文句言われても、売れてる料理研究家さんの料理なんだから、舌の方が違うと成ってしまう。

だから、料理本に忠実に作って、それで文句言われても気にしない、自分に言い聞かせていた。

その内、子供が出来ると、子供の美味しいが嬉しくて、もっと本を買って、試してみようと考えだした。

子供は結構美味しい～、って言って食べてくれるからね、もっと違う料理、もっと違う味って考えたら、買うよね～。

かくして我が家には料理本が増えに増えた、本によっては１つしか参考にしていないのもある。

でもさ、欲しかったんだよ、それが自分の基に成ってると言っても良い。

今は基本的にYouTube動画で見て、そのレシピ頂き～と作ったりする、その中にパンのレシピが有った。完全感覚ベイカーさんと言う方がしている動画である。

私もね、結婚して居る時に毎日パン作った時が有ったんだよね、だけど夫が作れば作る程買ってくるんだよ、パンを。

元々パン好きで、買うと高いから始めたパン作りで、買ってきたら本末転倒やん。

だから止めたけど、パン作りたい欲は私に中にマグマの如く湧いていたんだよね。

チョットするけど買うかな？娘に聞いてみる。

「ええんちゃう、私も韓国料理の本を買おうと思ってる。」あんたも思ってんのか～い。

まあ良し、パンの本を買ってまた作ってみようかな、今回は私が満足すれば良いだけなのだから。