Sachi Nakao

アンサンブルを中心にピアノ演奏をしています。国立音楽大学ピアノ科卒 福岡県大牟田市でリトミック・ピアノのレッスンをしています。

Sachi Nakao

アンサンブルを中心にピアノ演奏をしています。国立音楽大学ピアノ科卒 福岡県大牟田市でリトミック・ピアノのレッスンをしています。

最近の記事

音楽家がピアノが弾けた方がいい理由

今日は大人の生徒さんとレッスンしている時、やっぱりピアノって音楽やる上では絶対学ばないとならない楽器だよね〜という 話になりました。 メロディもベースもハーモニーも全て同時に一人の人が扱いながら音楽を構築していくのは他の楽器では出来ないことです。 フルートやヴァイオリン、などの全ての楽器奏者はやはりピアノを学んだほうが絶対いいと思います。ピアノを上手に弾くということではなくて、音の配置やハーモニーの流れや響きをちゃんと把握しておくと、立体的な音作りが出来ると思うのです。

    • ピアノコンクールでの出来事

      大学生の頃ピアノコンクールで、 リスト作曲 『超絶技巧練習曲集より鬼火』 という曲を弾きました。 思いのほかうまく弾けて、ホールのロビーへと戻ると、聴いてくださっていたお客様から「今の曲すごかったですね!また聴いてみたいので曲名を書いてもらえますか?」と言われ、紙とペンを渡されたのです。  弾き終わった直後。まだドキドキも興奮も冷めてないなか、曲名を書こうとしたのだけど…。どう考えても超絶技巧練習曲集より鬼火という漢字が全然出てこないんです😣最初の超がまずおもいだせず、頂

      • ピアノの屋根の開け閉め

        ピアノの屋根の開け閉めについて。 私はコンサートの時はソロでも伴奏でも全開で演奏します。その方がクリアな音色が出るので。ですが、私以外のピアニストさんと一緒のコンサートの場合、その方は半開だったり閉めて演奏するといったことがあるのです。 最近、コンサートの際にお手伝いしてくれる力持ちの方が誰もいなかったりで… 自分が弾く時、自分で屋根を全開に開けないとならなかったのです。ピアノの屋根ってかなり重いの😣写真のピアノなんかは大きなピアノだから相当な重さです。一人では無理。 小さ

        • 将来ピアノのお仕事をしたいなら

          一歩一歩の積み重ねが大切。 この事は中高生の時、ずーっと先生から言われてきたこと。中高生の時、弾きたい曲がたくさんあって、色々弾いてみたい湧き出る気持ちで溢れてるのに、目の前の課題はツェルニーにバッハにベートーヴェン😣私ピアノは大好きだけど、ずーっと繰り返し出される練習曲の課題にはうんざりすることも…。また、中高生の子ども時代は、ベートーヴェンのソナタに惹かれる感性は育ってなかった。バッハは好きだったけど、声部が増えるごとにやっぱり複雑で難しくて。練習大変でした。 でも、

          ピアノのレッスンいつまで続ける?

          ピアノのレッスンいつまで続ける? ピアノレッスンのスタートは5歳、6歳、小学校低学年くらいから始める子が多いです。 〈導入〜初級〉 ★楽譜の読み方とピアノの基礎的なテクニックとその練習の仕方を少しずつ進めます。しっかりと昔から研究が尽くされてるピアノの教則本がたくさんあります。やさしくても、素敵な曲が並びます。ちょっとつまらないけど、大事な基礎要素が詰まった教則本もしますが、楽しい綺麗な曲も同時に進めていきます。 ★4.5年生になるとペダルに足が届く子も出てきます。指の

          ピアノのレッスンいつまで続ける?

          上手く弾けない時こそ成長の時

          ピアノもフルートもバイオリンもチェロも、私の周囲では頑張ってる子達がたくさんいます。 楽器の練習って長く積み上げないと上手くならないから。急成長するとき、順調な時、反対に低迷する時、気持ちが乗らない時などなど、色々な時を過ごしながら登っていきます。 でも、大抵は上手くいってて、順調な時はその段階をキープしてるとき。 反対にちょっと上手くいかず、苦しいと感じる時こそ次のステージへ移行して、バーンとステージアップする時なんだよね。 大人になってくると、その低迷する時がなか

          上手く弾けない時こそ成長の時

          ピアノを弾く時力まないように

          ピアノを弾く時、力を抜いてと先生から指摘されたことって、皆様経験があるのではないでしょうか? 力を抜くって数値で見れる訳でもないし、見た目ではっきりわかるものでもない。その人の中で行うことで、とても感覚的。人によって抜くということがどの程度なのか?その認識は違ってるし、その日の心の状態によっても毎回若干変わる気がします。 生徒たちのレッスンでまず心掛けてることは、緊張しないような雰囲気を作ること。緊張するとそれだけで体は力みます。それが人間として備わってる正常な機能だから。

          ピアノを弾く時力まないように

          コンサートのお知らせ

          コンサートのお知らせです。 今月のコンサートは大人っぽい曲が並びます。 サン=サーンスのロマンスはフルートとの共演。ほんとに素敵な曲。最後の最後の小さな音色まで綺麗に響くよう、フルートさんも練習を重ねています。またこの曲の素敵なところは和声。胸がキュンとなる転調。そのたびに私達の音色もちょっとづつ変化させて。同じ景色をフルートさんと共に描けるようになるとアンサンブルもほんとに楽しい! そして、ソロでは私の大好きな曲ブラームス作曲間奏曲118-2を弾きます。これもドキッとする

          コンサートのお知らせ

          おさらい会第二弾

          昨日はおさらい会の第二弾。 幼稚園生から大人まで頑張りました。 初の人前での演奏に挑戦した幼稚園生は緊張していましたが、堂々とできました。 小学生達も皆落ち着きがありました。緊張して普段のようにできなくなる子は1人もいなかった。 ちょっとしたミスや危なっかしい箇所があってもそこに捉われることなく、弾ききれました。 中高生は忙しい中でのピアノ練習。大変だと思います。でもクラシックの名曲に挑戦。頑張りました。高三でこの日で卒業する生徒さんもとっても綺麗に弾けました。10

          おさらい会第二弾

          おさらい会&ピアノトリオの練習

          昨日はおさらい会をしました。 来月マロプロジェクトに挑戦する子ども達のピアノトリオの練習も兼ねて。 このプロジェクトは、N響のバイオリン、チェロの先生方と一緒にピアノを演奏しながら、子ども達がアンサンブルを学ぶという趣旨のピアノを習ってる子ども達のためのプロジェクトです。 アンサンブル初経験の子ども達が、びっくりしないよう、本番まえにこの練習を計画しました。ヴァイオリンも習ってるピアノの生徒さんにヴァイオリンパート、そして、息子にチェロのお手伝いしてもらい、当日と同じ編成で

          おさらい会&ピアノトリオの練習

          ピアノ伴奏者とは?

          ピアノ伴奏者とは? 私はアンサンブルピアニストとして、誰かと組んで演奏会をする機会が多くあります。先日、大人の音大出の生徒さんがヴァイオリンの伴奏をする機会があり、ヴァイオリンさんと共にレッスンに来ました。その時、彼女の伴奏と、私の伴奏をよく観察してみたら、たくさんの気づきがありました。音の事を言葉で表現するのってすごく難しいんですが…。でも、大切なこともありそうなので、ピアノ伴奏のことについて気づいたことをシェアしたいと思います。 ソリストさんとタイミングを合わせるには?

          ピアノ伴奏者とは?

          譜読みに苦労してる皆様へ

           私がブルグミュラー とかそのあたりを練習してた小学校三年生くらいの頃のこと。レッスンで○をしてもらう事が1番嬉しい出来事で、それだけがレッスンの1番の喜びと思ってました。   今思えば、とにかく早く弾けるようになりたいという気持ちが強かったのと、計算ドリルを1ページづつこなしてくような感覚でピアノの練習も捉えていたのだと思います。 学校教育のいいところでもあり、悪いところでもあり。早くて正確にきちんとできる事が優等生ってピアノのレッスンでもそんな感じで思ってました。 な

          譜読みに苦労してる皆様へ

          レッスン継続がうまくいかない時②〜具体的にご家庭でしていただきたいこと〜

          レッスンの継続がうまくいかないとき、具体的にご家庭でどのようなことをしていけばいいでしょうか?練習せずに出来ないまま放置しては、ますます嫌になってしまいます。先生は出来るようになるためのお手伝いはたくさんしてあげることができます。が、出来るようになるのはご本人の練習とそれを支える家族の協力。  ピアノの先生、バイオリンの先生などをされてるパパママさんであれば、技術的な協力ができると思いますが、少し齧ったことがある程度でしたら、技術的なことの指摘などはしない方が良いでしょう。

          レッスン継続がうまくいかない時②〜具体的にご家庭でしていただきたいこと〜

          レッスン継続がうまくいかない時①

           長い時間のかかる楽器演奏の習得の過程で、どんなに弾くのが好きな子でもやる気に満ちてる時もあれば、他のことに興味がうつり、やりたくない時もある。  うまく弾けて自信満々の時もあれば、大失敗し、もう辞めたいと思うことも…。  特に最近ではYouTubeやゲームなど子ども達が楽しくて時間を忘れて没頭してしまう物がたくさんありますから、それらに多くの時間を取られてやらなくなってしまうということもよくあります。   音楽のレッスンに限らず、あらゆることで、いい感じで昇り調子の時もあれ

          レッスン継続がうまくいかない時①

          日々の練習、レッスンについて

           毎日の練習、毎回のレッスンを通して、どんな感じで上達していくのか?イメージを持っていただくために、日々の練習やレッスンの様子を書きたいと思います。  レッスンまえに 2、3回ちょこちょこっとした練習をしただけでは弾けないのは当たり前です。積み重ねることで少しずつ成果があらわれてきます。毎日少しずつを続けていくとなんか弾けてた…ってこんな感覚で上達していきます。弾けない、弾けない、弾けないと弾けない日がずーっと続いても、ある時パッと出来るようになる。階段を上がるように毎日一段

          日々の練習、レッスンについて

          楽器レッスンの継続

          楽器のレッスンのスタートには、楽器を準備したり、金銭的に大変な面もありますが、1番大変なのはここから。『継続すること』なんです。  楽器演奏の習得にはかなり長い時間がかかります。個人の差はありますが、初級レベルが終わるまでに7年〜10年。中級以上となるとさらに10数年。毎日繰り返し繰り返し練習をして積み上げることでちょっぴりづつ上達していく。一気にピアニストのように上手くなることはありません。   じっくり取り組み、忍耐力を養うこともピアノや楽器の練習の大切な要素です。お子様

          楽器レッスンの継続