ピアノを弾く時力まないように
ピアノを弾く時、力を抜いてと先生から指摘されたことって、皆様経験があるのではないでしょうか?
力を抜くって数値で見れる訳でもないし、見た目ではっきりわかるものでもない。その人の中で行うことで、とても感覚的。人によって抜くということがどの程度なのか?その認識は違ってるし、その日の心の状態によっても毎回若干変わる気がします。
生徒たちのレッスンでまず心掛けてることは、緊張しないような雰囲気を作ること。緊張するとそれだけで体は力みます。それが人間として備わってる正常な機能だから。特に子どもは、心の状態と身体の状態は直結してるように感じます。だから、力を抜いて弾くことを身につけてもらうためにも、レッスンではなるべく生徒達が緊張しないよう、心がけています。一旦、力みを癖にしてしまうとなかなか抜くことができなくなってしまいます。なので、小さなうちから余計な力は入れないで、自然体で弾くこと、そして、その状態で弾いた時のピアノの音をセットにして記憶するよう、レッスンしています。
私はレッスンをしながらも、演奏活動をずーっと続けています。演奏会があると当然たくさん練習しないとなりません。その練習量に肉体が耐えられるような弾き方でないと結局は弾けなくなってしまいます。
長時間の練習に筋肉や関節が耐えられず、身体を壊してしまった友人、ピアニストもたくさんいます。最近はジストニアなどという演奏家がかかる病気もあるようです。人により筋肉量は違うし、体重身長、男女差もあります。一概にこれがいいとは言えないのだけど。自分にとって自然体であること。余計な力を込めずに弾けるようなテクニックや状態をキープすること。
これは、本当に大切なことだと思います。