【プチ読書感想】 疲れているあなたに響くかもしれない休息本2冊
こんにちは。すうちです。
今回は、ふと目に止まった「休息」に関する本の感想です。
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※タイトル画像:杉江慎介さん
世界の一流は「休日」に何をしているのか
越川慎司 (著)
世の中には、(はたから見ると)すごいプレッシャーの中、常にハードな環境でも成果を出し続けている人達がいると思います。
そういう方の仕事論や考え方は、私もいくつか読んだことはありますが、休日(休息)に着目した話は過去になく、興味があって読んでみました。
日本人(特有?)の休日の例から始まり、日本と世界の考え方の違い。世界で一流と称される著名人の休日の過ごし方。誰でも簡単に試せる「休息」で重視すべきことが紹介されています。
印象的だったのは、日本は仕事優先で「休めたら休む」傾向に対して、諸外国は休日の予定がまず先で「休むために働く」という考え方の違いでした(逆に、それが短時間労働や生産性に寄与するという説も!?…)。
また休日を単に「休む=疲れることは何もせず、自宅で過ごす」ではなく、戦略的な休日の過ごし方(土曜はアクティブに自分の活力回復、日曜はゆったりと読書などで教養を養うなど)も、自分にとっては新鮮でした。
最近なんか疲れが取れず、一度、根本から休日の過ごし方を見直したい方や世界のハードワーカーと言われる人達が休日やっていることに興味ある方は、参考になる話が多いと思います。
休養学―あなたを疲れから救う
こちらは、最新の研究結果もふまえつつ「疲労」のメカニズムやより良い休養法など。一般の人にもわかりやすく説明している印象を持ちました。
「疲労」は、全ての生物に備わっているある種の警告と理解しましたが、人間の場合、一時的にそれを無視してがんばれたりするので、その無理が重なると心身の不調や病気につながる可能性があるのは怖いと思いました。
また、前述の本と同様に「じゃあ、具体的にどうすれば良いか?」「どんな休息が理想なのか?」という話も後半に触れられています。
たかが「疲れ」と放置せずに、意識的に自身のメンタルや体調と会話して違和感が続くのであれば、本で紹介されている方法を取り入れて、「早めの回復ができたら良いな」と思いました。
他に科学的な視点から食事や運動の効能(世間に広まっている内容もありましたが…)など、参考になる話も多かったです。
最後に
先日ちょっとした隙間時間に本屋をぶらぶらしてて、今回紹介した本に興味をひかれたのですが、そんな私も疲れているんだと思います…笑
前述の「休養学」には「疲労チェックリスト」なるものがあったのでやってみた結果、15点中5点(そこそこお疲れですね)でした。個人的には疲れている意識はなかったので、今回本で得られた考え方も参考にしつつ、少し休日の過ごし方を見直そうと思います。
あと2つの本を(ほぼ同時期に)読んで、気づいた共通点もありました。
一番学びになったのは「疲れたから休む」のではなく、「疲れる前に意識的に休む」ことの重要性です。
どちらかというと、私もこれまで「仕事」を先において、自分や家族の「休み」の計画を考えたり、忙しい時は予定を変更することもありました。
ただ、そういうのが重なると次第に疲弊してくるし、(気づかないまま…)無理を続けた結果、身体を壊すこともあると思います。
本で紹介されていた主に海外の人達は、あえて身体を動かす趣味で活力を得たり、普段使っている脳を切り替える目的で異分野の読書から視野を広げたり、アートや創作活動に触れてリフレッシュしている人も多いそうです。この辺はもっと私も積極的に取り入れたいと思いました。
もしかしたら、いま停滞感があると言われている「日本」も個々に休日の過ごし方を少し見直すことで、親しい人や自分の時間を大事にして今よりもっと英気を養うことができれば、仕事の生産性や日々の充実感に変化が生まれてくるかもしれません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。