【通勤電車の詩】勇敢なる白い杖
電車の窓から、白い杖をついてとぼとぼとホームを歩く年配の女性を見た。
ぼくは思う。
なんと勇気のある方だと。
もしぼくが視界を奪われたら、何もできないだろう。
一人でなんか怖くてどこにも行けない。
それなのに果敢に世界へ出て行こうとする勇気は、あのきゃしゃな体のどこから湧いてくるのだろう。
「怖くないですか」
もしそう聞いたなら、
「気を遣ってくれなくても全然大丈夫よ」
と力強く返されそうだ。
その勇気、ぼくは見習いたい。
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