広角レンズ写真のアイデア集
筆者はよくお散歩をするのですが、その際にカメラには24mmの広角レンズを装着して歩いています。
広角レンズは広い景色などを撮るのに適しているといわれますが、今回は広角レンズで撮った写真を掲載するのでアイデアとしてご活用ください。
またnote民は「みんなのフォトギャラリー」で掲載した写真をトップ画像で使うことができるので「広角レンズ」とかで調べてみると出てくるかもしれません。
そもそも「広角」ってどこからどこまで?
ここでは35ミリ判換算で大体焦点距離が35ミリくらいまでを広角と呼ぶ人が多いでしょう。人によっては50ミリまでも広角と捉える場合もあります。
この焦点距離の数値が小さいほど広角(角度の数値が大きい)の写真が撮れるようになります。
例えば、、、
こちらは焦点距離18mm、F値11、ISO800、露出時間1/125 で撮影したものですが、、、
こちらは焦点距離105mm、F値6.3、ISO800、露出時間1/500 で撮影したものです。
焦点距離の数値が低いほど全体を撮影でき、焦点距離の数値が高いほど被写体をメインに撮影しています。
また、フルフレームの方が広い写真を撮れたりとカメラ機材自体によっても広さが変わります。
【主な使用機材】
この組み合わせか、、、
この組み合わせをよく使っています。
ということで早速アイデア集をみていきましょう。
1、被写界深度を深くとる
18mm / F6.3 / ISO 800 / 1/500
広角レンズの場合は被写界深度、つまりピントが合う範囲が深いのが特徴です。
なので全てにピントを合わせたい景色などを撮影する時には適しているかもしれません。
2、広く写して雰囲気を伝える
24mm / F2.0 / ISO 100 / 1/125
広角レンズの魅力は大きな建物や広大な景色、また空間内を大きく写すのに最適でしょう。
スマホなでは縦長の写真を撮るかと思いますが、広角で撮影することで縦に長く広い写真が撮れるのも特徴です。また、F値を絞ることでボケが少なくなり奥行きまで写す事ができるようになります。
3、被写体と背景の距離を離して写す
目線の先や向かう場所の距離を演出したい時に広角が役立つ場合があります。
広角レンズの場合、被写体と背景との距離が離れて見えるため遠くの景色を近く見せるか遠く見せるかの演出を決めていくことができます。
ちなみに広角とは逆にズームや望遠レンズで撮影した場合、圧縮効果で背景が近くに見えるようになり絵画的な演出ができます。
4、見せたい部分を多くフレーミングする
空が綺麗だなと思ったのであれば空を広角レンズで大きめに写すことでダイナミックな印象になります。海や大地、空などの広がりのあるものを表現する際に使えます。
5、仰ぐように撮って迫力を出す
被写体に思いっきり近づいて仰ぐように下から撮影することによって迫力のある表現ができます。
写真の四隅では広がるような歪みが発生するため、あえてそれを利用し土台の部分をがっしりと広げたダイナミックな演出をしてもいいかもしれません。
6、魚眼で中心を強調する
3mm
魚眼レンズを使うことで周辺が大きく歪み中心あたりが強調されるようになります。
コンパクトで歪みの大きいGoProの場合は上手く使うとサッと取り出して動物の顔などを強調できて面白いでしょう。その他に、魚眼レンズにはその場の印象を丸ごと収めたい時に使えるレンズです。
7、フレームからはみ出すことで大きさを強調
大きな建物や大きな桜の木など大きさを表現したい際には目立たない程度に端っこを切ることでフレームに入りきらない、大きさを表現する事ができます。
また、広い画角で下から見上げるように撮ることによって迫力を出すのに有効です。
8、動きのある被写体を光跡で表現する
18mm
光を灯すものに対して長時間露光で撮影することで光跡を作る事ができます。その場合三脚などが必要なのですが、広角レンズの場合は手ブレが発生しにくかったりするため壁や手すりを利用して支えて持つことでブレの少ない写真を撮る事ができました。
花火を持って走り回る子供を撮影する際にシャッタースピードを遅くしたところ、子供は写らずに花火の光と、静止した人物だけが写る面白い表現になっています。
9、前ブレで動感を出す
ブレを使うことで動感が出て動きのある印象になりますが、前ブレとして手前にブレを作ることで奥行きを表現する事ができます。
広角レンズは遠近感の強調によって、手前にあるものほどブレるため前ブレを作りやすかったりします。また、前ブレの色が暗いことでメインの建物が映えて見えます。
10、背景のヌケを意識する
広角で撮影すると人物が小さく写りますが、その場合背景と色や明るさが被らないようにする事で見えやすくなります。
今回は下半身が明るく、上半身が暗い色だったため木のシルエットと空がうまい感じでコントラストとなってくれています。
11、アイレベルを落とす
ローアングルで撮影することで台形のように下が広がり上が狭まるように撮影できます。これを利用してローアングルで足を長く見せたり顔を小さく見せる事ができます。
対等な関係を演出したい場合はアイレベルに配置したり、今回のように世界観に迫力などを加えたい場合はローアングルにしたりとカメラ位置を考えてみましょう。
12、狭い空間を広く写す
狭い室内で距離が確保できない場合にも広角を使うとその空間全体の雰囲気を表現する事ができます。
その場合に注意点としてレンズは焦点距離が短いほど遠近の強調が強くなるので、カメラを水平にして撮影をする事で歪みが少なくなります。
13、自撮り棒で人物と景色を表現
自撮り棒や一脚を使って撮影する事で人物と景色の両方を奥行きを表現しながら撮影する事ができます。
その場合、GoProなどの小型カメラの方が片手で支えるには手軽でいいでしょう。
14、動きのある被写体を捉えやすい
広角レンズは全体にピントを合わせること(パンフォーカス)が簡単なため、動きのある被写体などにピントを合わせなくとも躍動感のある写真を写す事ができます。
また、ボケを加えたい場合はマニュアルフォーカスにして距離を固定して動く被写体を追いかけながらピントが合ったところで撮影することもできます。
15、上から見下ろすように撮影する
一脚などを用いて上から見下ろすように撮影することで、風景や出来事を俯瞰的に表現する事ができます。固定していない一脚を使う場合はどうしても先端のカメラが揺れてしまうため、広角レンズで広めに風景を撮ることが重要になってきます。
16、人物を小さく写す
広く撮影できるレンズで人物を小さく写すことで空間の大きさや、比較となる対象として人物を見る事ができます。
大きな建物の場合は人物が小さく写ることで建物の大きさがより際立ちますし、小さな子供などを入れることで子供の見る世界の広さなどを伝える事ができるかもしれません。
17、枠を意識する
被写体をそのまま写すだけでなく額縁に入れるように周辺にフレームとなるものを使う事で奥行きが出るようになります。
フレームの中の世界をのぞいているかのような表現にしたい場合などにおすすめです。
まとめ
ということで広角レンズがどういう時に使いやすいかを解説してみましたが、もちろんまだまだたくさん使い道はありますし撮っている間に面白いアイデアが思いつくかもしれません。
撮影していく中で色々と探求してみてください。
今回の記事を参考にしながら撮影してみてもいいでしょうし、他の人の写真を見て「これはこういう意図で撮ったのではないか」と思いを馳せるのもまた一興でしょう。
ということで最後に広角レンズで撮った写真を適当に並べて終わります。
ここまで読んでくださり感謝しています。