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独裁は悪か
皆さんは独裁と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。
おそらく、悪いイメージだろう。
例えば、権力者が自分に反対する者を次々に消していく…みたいな感じだろうか。
たしかにそのイメージは間違ってはいない。
それは歴史が証明している。
ヒトラー然り、スターリン然り。
独裁者とされる者の行いを考えれば明らかだろう。
さらに遡ればヨーロッパの絶対王政なんてのも、そうだろう。
しかし、物事には良い側面と悪い側面両方がある。
すなわち独裁(政権)にも、良い側面はある。
まず、独裁者と利害が一致している者にとっては、最高の状態だろう。
例えば、独裁者に従う代わりに莫大な報酬、豪華な生活を手に入れる、とか。
あるいは、政治的に考えてみると、政治的意思決定が早くなるというのも利点である。
民主主義では多数決が原則なため、多くの人々の支持を集める必要がある。
そのため民主主義では時間と人手と労力とお金など、あらゆるコストがかかる。
一方独裁ならば、独裁者一人の意思決定で物事を進める事ができる。
災害が発生した際の対応等では、全然スピード感が異なるであろう。
もっとも、独裁者が災害対策を嫌がる可能性もあるが。
とにかく、これまで書いてきた通り、独裁は100%絶対悪ではない。
独裁が悪いと言うよりも、その独裁者個人が問題なのかも知れない。
私利私欲に流されず、国民の事を深く考え尊重し、国益のために尽くすような独裁者であれば、むしろ意思決定に多大なコストがかかる民主主義なんかよりも良いのかも知れない。
ただ現在多くの国(日本含む)は、独裁政権のリスクよりも民主主義の悪い部分の方をマシと考え、妥協する形で民主主義を採用している。
民主主義からヒトラーが誕生した歴史を考えれば、やはり民主主義の方が良いのだろう。
なにせ、ローリスクなのだから。