安里川のほとりで私は泣く、前へ進むために
魔法のような瞬間と退屈な時間、燃えるような野心と死にたい気持ちが交互にやって来ては、くたびれて、奮い上がって、気がついたらなんだか1月も終わりに差し掛かっている。
36歳の冬はうっすら寒い。心と身体は熱い。19歳みたいなやる気と好奇心があって、36歳相応の欲求が削げ落ちた感じになって、なるほどこれが脂の乗った時期か、と早合点している。立ち枯れているのかもしれない、狂い咲きとか徒花とか、植物で例えられるそういう状況なだけかもしれない。
それでも腹が据わったと、嘘でも思い続けられ