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らしさ、で暮らせる才能


世界一やさしい「才能」の見つけ方

著者:八木 仁平
早稲田大学商学部卒業。大学卒業後、新卒フリーランスのブロガーとして生計を立てる。お金以外の働く目的を見失って鬱状態に。株式会社ジコリカイを創業し「1つ受けるだけでやりたいことが見つける講座を作りたい!」という想いから、3ヶ月10STEPでやりたいこと探しを終わらせる「自己理解プログラム」を提供。そのノウハウを書籍化した『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』は中田敦彦のYouTube大学でも紹介され、30万部を突破。





序文


先日、新幹線の待ち時間に何かないかと本屋で面出しされていた本を手に取る。

個性拡張を追求する現代においてはこういったのが流行るんだなー、と参考のために拝読。


憧れが「才能」を殺す


いきなり物騒。とんびが鷹生むくらい物騒。

憧れや理想を抱くのはそんなにいけないことだろうか?



憧れの語源は「あくがる」からきているそうで、本来の意味としては心が体から離れてさまようことを指すようです。


本質を捉えず理想に浸っている状態。
これが良くないと言っているわけです。

あまりにもそこが高いと、自分を見失い内にある才能に目を向ける事が出来ない。
憧れを手放さない限り、自分の「才能」に気づくことはないのです。

そして本書ではこのように続きます。

憧れは才能を殺し、諦めが才能を活かす


諦めの語源は明らかと同様。
真相をはっきりとさせること。

自分の才能を捉え、ありのままを受け入れることで憧れを捨てることができる、というわけです。


実は私も同じようなことをつい先日先輩に言われました。
なりたい自分に近づきたくて藻掻いて、それでも治らないものは治らない。
そんなことを相談した際、もっと自分を大事にしなさいと言ってくださったのです。

なにか目標に向かって努力することは大事なことです。ただ、そのパーパスが自分の本質と合っているかに目を向ける必要があります。

なりたい自分は自己否定、なれる自分は自己肯定。

まずは、できること・できないことを整理する必要があります。



動詞に注目する


でも、「才能」ってどう見つけるの?
考え方は意外とシンプルでした。

動詞に着目すること。


自分がついやってしまうこと、に着目するんです。

私の場合だと、

・つい細かくスケジュール立てちゃう
・つい妄想が膨らんじゃう
・つい先走っちゃう
・つい熱くなっちゃう
・つい裏の意図を考えちゃう

とかとか。


いつの間にか無意識にやってしまうこと、は間違いなく好きなことに結びついているはずです。
そしてそこに、「才能」が眠っている可能性が高いのです。

才能は先天的・後天的、つまり遺伝・環境のどちらの要素で構成されるのか。

遺伝子学的には50%づつだそうです。そしてここでいう環境とは思春期までを指します。

大人になってから自分の仕組みを変えることは難しいですよね。
才能も同様です。

別の誰かになりたいと苦しむよりも、こんな自分で生きるしかないと腹を括るほうが幸せなのかもしれません。


自分を認めるということ


自分のことを深く知ることが処世術の第一歩。
人間は大きく二つのタイプに分類されます。

外向型:活発で社交的
内向型:繊細で控えめ

これも少し乱暴な気もしますが、大きな分類として捉えた時皆さんはどうでしょう。
私は紛うことなく内向型です。

基本的に人見知りですし、大人数は苦手です。
パーリーでピーポーな集まりや社交場なんてのは、針のむしろにsitな感情なのです。

そんな私からしたら、外向型の人間が羨ましくて仕様がない。

実際、長い間心理学者の間では外向型の人間の方が幸せである、と考えられて来たそうです。
それ故、内向型の人間をどうすれば外向型へ変化させられるかにフォーカスされてきました。

しかし現在は考え方が変わってきているそうです。
内向型であることは決して不幸ではなく、外向型にならなければと考える内向型が不幸であるという考え、らしいです。


うーん、これはどうなんだろうか。
結局リスクが生じるのは内向型だけということになる。
ただ、大事なのはそこではなく、幸せに生きる方法です。

内向型のおかげで培えた個性や能力に目を向けることが必要、と言いたいわけです。

~のせいで、よりも、~のおかげでさというマインドチェンジを起こしてあげることが大事なんですね。


ピカチュウで葉っぱカッターすな


ピカチュウで葉っぱカッターすな。


そもそもピカチュウは葉っぱカッター覚えられないやろ。
そう、まさにその通り。

でもよ?

奇跡が起きて発芽して、葉っぱ飛ばせたらどうでしょう?
結局タイプ不一致で火力足らずの為バトルには勝てないでしょう。


何が言いたいか。

才能がないものにスキルや知識を掛け算しても、小さな成果しか生み出せないということです。

強みを作る方程式は、才能  × スキル・知識。

大きな強みを作るには、まず自身の才能を把握し、そこに正しい材料を持ってこないとダメなんですね。


でもそんなにすぐ才能って把握できる?
確かに!そんな僕たちにも簡単に見つけられる方法を教えてくれてます。

次のようなことに注目すること。

・他人にイラっとすること
・よく注意されること
・禁止されたくないこと  などなど。

長所・短所の考え方と同じですね。すべては表裏一体。

詳しくは本書を手に取ってみてください。もっと詳しく説明してくれてます。



跋文


今回ご紹介したのはほんの一部分です。
本書では丁寧に自身との向き合い方、活かし方を教えてくれています。

個人的に一番勉強になったのは、嫉妬を抱く人をロールモデルに据える、ということ。


嫉妬は自身に近しいことや人であるから起きます。

嫉妬をするということは、タイプが一致している可能性が非常に高い。
なので、こういったところを参考にした方が、自分の成長に繋がるといった理論です。

逆にいうと、憧れや尊敬の念は自身と一番離れた距離にあります。
先で述べたように、タイプが一致していないものを吸収しても意味がないのです。


自分を深耕することで、生き方にも余裕が出てきます。
そして、自分を知ることは相手を知ることにも繋がります。
相手の才能にいち早く気づけるということです。


周りにどんな才能が咲いているか、それが分かったらとても楽しそうですよね。
なんだか、うえきの法則を思い出しました。

いや、懐かしいかよ!



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