初めから持っていないのと、途中で失うのとではどっちが辛いのか
持っていないものへの渇望感&孤独感と、持っていて途中で失う喪失感ならどっちが辛いのかなとふと思い至ったたつやです。
今回はタイトルの通り、持っていないことと途中で失うこと、どっちが辛いんだろうかということについて考察していこうと思います。
考察すると言いながらも、同じ人が同じ事柄について全く同じ比較対象を持てないので、だいたいは推測の話になっちゃうんですよね。
たとえば、僕は母子家庭です。
2歳の時に両親が離婚してそれからずっと「親=母親」の生活だったので、父親というものは「最初から持っていないもの」と言えるかもしれません。
(厳密には、父親からのDVの記憶やトラウマ、残された借金等々あったので、父親がいなかったというより、”普通の父親”がいなかったと言うべきかもしれません)
まぁ厳密な話は置いておくとして、僕にとっては父親は居なかったものとして捉えられるわけですよ。
・・・幼少期は、確かに寂しかったです。
周りには当たり前に父親がいて、安定した生活があって、普通の”幸せ”が溢れていて。
でも僕には、父親がいないし、母親も働き詰めで家に帰っても誰もいないのが当たり前。
寂しくないわけがないんですよね。
小学校4年生くらいまでは、正直寂しい気持ちがずっとあったのを覚えています。
父親が欲しいと思う気持ちも、もちろんありました。
でも、母親を不幸にした父親を恨む気持ちもそれ以上にあったので、複雑な心境だったんですよね。
優しい父親が欲しい。
普通の父親が欲しい。
そんな風に、理想の父親像を思い描いては手に入らないもどかしさ、葛藤、周りへの嫉妬、そういった感情がドロドロしていました。
これが、もし小学校4年の時に、両親が離婚したとしたらどうでしょうか。
あるいは、事故や病気で父親と死別したとしたらどうか。
そりゃ、悲しいですよね。
今まで当たり前にいた存在が、急にいなくなる。
その喪失感を想像したら、胸が苦しくなってきます。
しばらくは現実を受け入れられないかもしれません。
失ったものが大きいほど、心にぽっかり穴があいてしまう。
喪失感を考えると、ほんと胸が苦しいですね。。。
でも、初めから持っていないことも、寂寥感や渇望感、嫉妬、色んな感情があるのも事実です。
・・・やっぱり、どっちが辛いかとかは決めきれませんね(笑)
それぞれの立場があって、想いがあるのは当たり前。
自分が一番辛いんだとみんなが感じるのも仕方ないんです。
実際、自分の人生で、自分が感じたことが全てなので、自分が辛いのならそれはちゃんと辛いんです。
他の、もっと苦労してそうな人と想像だけで比べる必要なんてないんですよ。
人はそれぞれ、大なり小なり最初から持っているものもあれば、途中で失っているものがあるんです。
だから、誰もが相手の立場をちゃんと考えてあげられるはずなんですよね。
自分の方が辛いんだと張り合うんじゃなくて、「うんうん、辛いよね」って共感してあげられる人になるべきだと思うんです。
だって、張り合う意味もないし、辛いのもお互い様なんですからね。
気持ちの大きさなんて測れないので、お互いが認め合うのが大事なんだと思います。
そんな、当たり障りのない結論に至りました(笑)
個人的には、最初から持っていない渇望感や寂寥感は、時間が経っても埋められない毒のような辛さがあると思ってます。
逆に、失う喪失感は心に与えるダメージは相当大きいですが、時間と共に回復しては、思い出してまたダメージを受ける、そんな大怪我みたいなものだと思うんです(古傷が痛む的なやつ)
どっちも辛い。それでいいじゃないですか。
生きていれば、誰もが辛い経験をしながら、心に毒や傷を抱えていくんです。
相手も同じなんだな、見え方や立場が違うだけなんだなって寛大な気持ちを持っておきたいものです。
ということで、本日のまとめです。
初めから持っていない辛さも、失う辛さも等しくないのは当たり前です。
それは人によって感じ方が違うし、誰もが大なり小なりどちらも経験しているものです。
だから、不幸自慢をするんじゃなくて、相手の辛さに寄り添ってあげるべきだと思うんです。
誰もが大なり小なりどちらも経験しているということは、誰もが相手の気持ちに寄り添えるということと同義ですからね。
自分が辛い時は、辛いって声をあげればいいんです。
相手が辛いと声をあげている時に、自分に余力があれば寄り添ってあげる、それでいいんだと思うんですよ。
誰もが相手に寄り添える、それって素敵な世界だと思うし、素晴らしく優しい世界だと思います。
そんな世界に少しでも近づいて欲しいなと常日頃から思っているので、今回この話をさせていただきました。
誰もが優しくなれる、そういう見方をしていきたいですね!
今回は、見え方や立場の違いの話から、誰もが人に優しくなれるんだという僕の持論をお話させていただきました。
ご拝読いただき、ありがとうございました。
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