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山日記

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りゅーちゃんの山日記。
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雪彦山 地蔵岳東稜 お散歩クライミング

雪彦山 地蔵岳東稜 お散歩クライミング

家から比較的近くの山にマルチピッチクライミングに出かけてきました。
膝の皿を粉砕骨折してはや1年妻の膝がやっとまともに曲がる様になったのでリハビリも兼ねて今回もゆるゆるのクライミングです。

いつも通りのアプローチを歩きます。
低山でも快適な季節になりました。

取り付きに着いてスタートします。
他のルートに2パーティのクライマーが見えました。
このルートは日当たりがよくかなり快適です。

妻も快

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今年も秋が過ぎ去って行く。

今年も秋が過ぎ去って行く。

夏から秋へあっという間に季節が変わり冬がやってくる。
山の秋は忙しく毎年バタバタと秋が終わってゆく。

しかし今年はなんか暖かくて人も少なかったのでなんかのんびりと秋を過ごした。

仙人池の紅葉がは日本で3本の指に入るとか言われている。
一般的に涸沢が日本一と言われているが、
「僕はここが日本一だと思っています。」
と言って帰ってくれる人もいる。
まあ、好みもあるのだろうけど僕はここの景色が気に入

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裏劒 池ノ平山〜北アルプスの秘境の頂きへ

裏劒 池ノ平山〜北アルプスの秘境の頂きへ

北アルプスの最奥地にほとんど誰も登ってないであろう頂きがある。
池ノ平に行った事がある人で池ノ平山に登った人はどれくらいいるのだろうか?
夏の間に頂上まで行く人は100人もいるのだろうか?

誰も行かない理由は単純だろう。
「遠すぎるから」
もうこれ以下でもこれ以上でもないだろう。
通常のルートで行こうと思えば4泊5日くらい必要になる。
裏劒エリアでさえ3泊4日が通常で裏劒エリアに連泊でもしない限

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嵐の中で

嵐の中で

晴れた日の登山は言うまでもなく楽しいものだ。
穏やかな天気の中で山を歩くことそれ以上の楽しみが山にあるだろか?

山で働く前は雨の日に山に行った事が全くなかった。
働かずに山で遊んでいればわざわざ雨に日に山に行く必要もない。
そして山で働くようになった今でもわざわざ天気の悪い日に山に遊びに行ったりしない。
仕事の移動でない限り雨に日に外に出る事もない。

「山に行くのは晴れた日。」
それがいいと思

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雨の中で育つモノ

雨の中で育つモノ

雨は大地に潤いをもたらし、
潤いは豊かさを呼ぶ。

気がつけば、
雨上がりにキノコが生える時期になった。
ふと、足元を見るとキノコが出ていた。

キノコが好きで、
20歳くらいの頃から地元のバイト先の社長に連れて行って貰ってキノコ狩りを覚えた。

舞茸、ナメコなどスーパーで見るキノコも天然物が生えている。
労力を考えれば、スーパーで買った方が遥かにいいだろう。

しかし、
そうやって10年近く登山

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試練と憧れ チンネ左稜線

試練と憧れ チンネ左稜線

「ずっと行きたい憧れの岩稜」
僕にクライミングを教えてくれた師匠がそう言ったのが剱岳のチンネ左稜線だった。

チンネなら行きましょうよ。
僕が夏に住んでいる所から近いし。
予定と天気が合わずを数年繰り返し。

「もう体力的にそんなに待てない」
となった今回。

最後と言われれば行くしかないでしょう。
ありがたい事に今年はアルバイトも暇だし。

剱岳のトンガリの中で一番トンガっていて尚且つ一番大きの

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風が季節を運んでくる。

風が季節を運んでくる。

思えば数ヶ月も重く湿った空気が風と共にやってきて、その風は暑い夏を運んできた。

少し色の変わり始めた植物達の生える谷筋に沿って流れてきた冷涼な風が僕の肌に秋の訪れを知らせてくれた。
きっとあと十数日もすれば、この風は山に華やかな秋を運んでやってくるのだろう。

秋は、
「山のお祭り」の様な感じがする。
夏の間に働き続けた葉っぱ達がその役目を終える。
静かな冬の訪れの前に盛大にお疲れ様パーティーを

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良い日って?

良い日って?

山に住んで写真を撮っている。
ただ単に山にいるのが好きで、そんな山の写真を撮るのも好きだから。

そんな僕にとって、
朝焼けと夕焼けは外せないイベントだ。
今日はどんな朝が来るのだろうか?
今日はどんな1日の終わりが来るのだろうか?

朝日が出る前に起きて窓を見る。
カメラを持って外に出る。
毎日やってる事だ。

カメラを持って外に出るとお客さんに必ずと言ってもいいくらいこう言われる。

「今日の

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微かな秋の匂い

微かな秋の匂い

「秋の匂い」
まだ秋と言うにはだいぶ早すぎる、
そんな事は分かってるに決まっている。
でも、たしかに感じるのだ。

「秋の匂い」この季節の感じ方が好きだ。
「秋」と「匂い」なんだかピッタリくると思っている。
気のせいかな?と思うほどに微かに感じ始めて、気がつけが間違いなく秋がくる。
それは秋が近づけば近づくほどに濃く強烈になる。

山の秋の訪れは早い。
お盆を過ぎた所で風が少し変わった。
風が変わ

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伝説の写真の中で

伝説の写真の中で

「この写真はどこですか?
めっちゃ綺麗ですね。海外の山ですか?」

初めて裏劒の写真を見たとき自然とこんな言葉が出た。
山小屋で働く事になった一年目に雨で入山が延期になりコーヒーでも飲もうと入った天狗平山荘に飾ってあった写真だったと思う。

「紅葉の池ノ平からの写真だよ。」
池ノ平がどこにあるのかも知らずに、
そう教えてくれた先輩の言葉に日本にもこんな所が存在するのだと思った。

その1ヶ月半後だ

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裸足で山を歩いてみた。

裸足で山を歩いてみた。

タイトルにある通り、
裸足で山を歩いてみました。

いきなりですがオススメできませんね。
はい。
まあ、そりゃそうだろって話だと思いますが。

そもそも、なぜこんな事をしたのかという話ですが、
僕はここ7〜8年くらいはずっとサンダルで生活しています。
東京の街中だろうが北アルプスの山奥であろうが全く関係なくサンダルで歩いています。

長年連れ添ったクロックスはソールが貫通するまで履きました。
簡単

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静かな山奥での散歩

静かな山奥での散歩

北アルプスに来て2週間くらいが経過しました。
特に何もなくのーんびり暮らしています。

今年は宇奈月からのトロッコが石川地震の影響で破損したためお隣の山小屋が営業しない影響もあり例年以上に静かな日常になっております。

特にすることもなく毎日カメラ持ってお散歩に行っています。

今年は中古で小さいカメラを買ったので遠くにもカメラを持っていけます。
やっぱり、小さい軽いは正義ですね。

見てるのは同

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剱岳 空に生きる

剱岳 空に生きる

相変わらず暑さにやられる毎日ですが、
そんな毎日とももうおさらばです。
1ヶ月も仕事もせず海に行って夏はもう十分に楽しみました。

今まで8割くらいは海の記事を書いて俗に言う「海派」の人間感を漂わせてきましたが、
僕の生活を占める時間や生活場所を考えると僕は間違いなく「山派」の人間です。

かれこれ10年くらいはずっと山で働いてそこで生活してきました。
季節労働というヤツです。
振り返れば10年と

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沢登り 真夏に寒くて震えよう!

沢登り 真夏に寒くて震えよう!

クッソ暑いですやん。
もうね。運動をするのにも命懸けの様な暑さ。
山に行けば少しは涼しくと思って大山に行きましたが3日連続でチャリに乗ったら熱中症気味な感じ。
夏バテですかね?
疲労と同じ様に熱中症も蓄積されていくパターンもある様です。

そんなこんなでとにかく暑くない空間にいたい。
けど家にはいたくないない。
そんな山屋が夏に行く場所といったらやっぱり沢でしょ。

という事で、
近くの大山山系と

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