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2019年12月の記事一覧

感想:『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』青野慶久

感想:『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』青野慶久

サイボウズの考え方から自分の会社を見直せないかと思い、手に取った一冊です。

概要会社という実体のないモンスターの正体をあばき、どうして会社員が楽しく働けなくなってしまうのだろうかを考えている。また、現状で楽しく働くためにはどうしたらよいのか、さらには、未来の働き方まで考察されている。

感想総じて、働きながらも自分の夢・やりたいことをアップデートし続けないと楽しく働けないし、会社の代表とビジョン

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感想:『HELLO,DESIGN 日本人とデザイン』石川俊祐

感想:『HELLO,DESIGN 日本人とデザイン』石川俊祐

システムのインターフェースを考える参考になったらなーと思い手に取った。しかし実際は問題解決メソッドについて書かれていたよの本。予想より100億倍面白かった。

概要本書では、デザインは問題解決であり、
デザイン思考=自分はなにをリサーチし、そこから何を感じ取り、どういう意味づけをほどこして、アイデアにつなげていくかの思考法であるとされている。つまり、自分がどう感じたかの主観が全てである。しかしデザ

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感想:『もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術』MB

感想:『もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術』MB

MBさんの熱狂的ファンの友人が、新作出たから!と私に貸してくれました。
令和の働き方入門編としても位置付けできそうな一冊です。

概要好きなことを副業にし、やがて仕事にすることが結果を出すことにつながる。人は感情にお金を払っているため、ビジネスで客単価を高めたければ、感情を強く想起させるほど対価を得られる。好きなことをするにしても、相手の視点に立ち、ポジティブな感情を想起できる提案ができないことは

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感想:『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版』マーク・フォースター 他一名

感想:『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版』マーク・フォースター 他一名

定時で退勤できていなかった状況を打破すべく、色々調べた先に出てきた一冊。やるべきことを整理し、実行していく際の手法が書かれており、自分に合った取り組み方の参考になります。

概要人は理性よりも衝動が強く、衝動的に仕事に取り掛かりがちなので、システムを用いて行動を制御する必要がある。例えばマニャーナの法則では、新しく発生した仕事について、明日やることを基本としている。その日にやることを事前に決め、他

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感想:『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一

感想:『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一

以前ツイッターを徘徊していた時に、本書の書評を見つけ、それをきっかけに知った一冊。上司との関係に悩む自分にはどんぴしゃな一冊でした。

概要本書では既存の方法で解決できる問題のことを「技術的問題」とし、既存の方法で解決できない複雑な問題を「適応課題」としています。喉が渇いたら水を飲むのは、技術的問題。他の部署に協力を求めても協力してもらえないのは適応課題です。この適応課題を解決するためにはどうすれ

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感想:『人魚の眠る家』東野圭吾

感想:『人魚の眠る家』東野圭吾

「法律なんかに、我が子の死ぬ日を決められてたまるもんですか。」という、強めのワードが帯になってます。2018年には映画化もされ、話題になっていたような気もする本作。東野圭吾作品はミステリーもの以外だと特に、人間の怒りが生々しく感じられるんですよね。修羅場が多い印象です。

※ネタバレ注意

子どもの脳死に向かい合う親を通して、人間の生死を問う。話の中心は薫という女性。薫の娘、瑞穂(幼稚園児の長女)

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感想:『みかづき』森絵都

感想:『みかづき』森絵都

「教育」といっても、課題も切り口も色々ある。学校の話、制度の話、子どもの学習の話などなど多岐に渡る。それは時代の変遷に合わせて変化しており、各時代において多くの人が「教育」という実体のないモンスターと戦い、課題を解決しようとしてきた。この本は、その戦いに身を投じてきたある女性の話である。と、言いつつも、夫婦の話・家族の話・働き方の話でもあり、自分の生き方を考えさせられる一冊になっている。久しぶりに

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