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素人が1年間アニメ風動画を個人制作し続けて気付いたこと
※目安:約5300文字
自作のアニメ風動画をYouTubeへ投稿して
14ヶ月(15ヶ月?)が経ちました
おかげさまで想像を超えた方々にご視聴いただき
一年以上活動を続けることができています
だからこそ皆様には感謝しかなく
より楽しんでいただけるように
毎回少しずつでも前進していこうと
がんばって制作しています
……なにせ素人の個人制作なので
でもやっぱり
YouTube活動という大きな括りで見ると
・もっと登録者が増えてくれたらいいな
・制作費に充てられるくらいの収益化ができたらいいな
などという気持ちが
脳裏を掠めることもあります
今回はそんな
・YouTube運営の話題(?)と
・1年以上制作を続けて気づいたこと
・今後挑戦していきたいこと
などをまとめた記事になっております
創作されている方もされていない方も
ご興味ございましたらぜひご覧くださいませ
こんにちは梅本龍です
noteにて作文を投稿しているうちに
“うちの子”を動かしたくなってしまい
全く未経験で作り方もわからないのに
自分でアニメ風な動画を作るようになりました
現在YouTubeチャンネル『日向荘の人々』にて
毎月一本投稿を更新中です
▼こちらは約1分の紹介動画です
1.ただの好奇心から始まった
“ゆっくり”系の動画ってご存知ですか
イラストの表情差分をパタパタと動かして
音声を当てはめることで
登場しているイラストがしゃべっているように
構成されている(主に解説系の)動画です
それを見ていて
『オリジナルの立ち絵を動かしたい』
単純な好奇心です
これに挑戦してみようという頃から
拙著『変身まじかるビフォーアフターTV』
のエピソードを動画で伝えられたらいいなぁ〜
とぼんやり考えていたので
『動かすなら住人たちだな』
と、基本形となるキャラクターの立ち絵を
作ってみることにしました
▼その後無事に動画化できました
幸運にもiPadとApplepencilを持っていて
お絵描きアプリと(無料版→のちに課金)
動画編集アプリ(無料版→のちに課金)
もあったので
早速とばかりに挑戦を始めたのです
(ちなみに今もiPadだけで制作しています)
2.よくあの時やめなかったなぁ
が。
いや〜、もう、描けない!!
それまで何かイラストやマンガなど
描く習慣も趣味もなく
文字どおりの素人が始めたものなので
今見ると恥ずかしさのあまり
とてもとても直視できません!
・イメージ通りに手が動かない(滑る)
・どのブラシを使ったらいいのかわからない
・絵の具の感覚で色を使うと汚くなる
・そもそもiPadで思ったように線が引けない
など…
葛藤と挑戦の詳細は、今は置いておくとして
とにかくよくその時に匙を投げなかったと
我ながら驚きです
やがてそれっぽいものが作れるようになって
……せっかく作れるようになったので
声を入れていただきたくなったりして
それを実現できる出会いにも恵まれ
『連続アニメ小説「日向荘の人々」』が
幕を開けたわけです
▼プロローグを含む『出会い編』一気見回です
3.ほぼ毎日作り続けている
興味で始めた活動が1年以上続いていて
月1回の投稿日のために
ほぼ毎日作業を続けています
キャラクターの作画はもちろん
その差分を……と頭ではわかっていても
その差分とやらをどうやったら
手際良く要領よく
切り分けて動画へ反映できるのか
それがわからなくて
結局全体を何枚も作画したりボツにしたり
時折映り込む建物や室内の造形も
世界観や設定をすでに細かくイメージしていて
それを軸に小説を書いていたので
今さら変更することもできないから
既存のフリー背景等が使えない
つまり結局全部自分で描く
並行してnote版の小説も書く
そして仕事にもいく
……みたいなことを
要領悪くやっているものだから
毎日やり続けてやっと
月に1回投稿できるという頻度
このサイクルを14回繰り返しているわけです
しかも元の画力がアレなので
さすがに回を重ねていくことで
それなりに少しずつ上達しているのか
キャラクターたちを使い回すにも納得いかない
(から新たに描く)
回を追うごとにこだわりも増えてきて
1話あたりの作画数は、もう数えていません
最初と比べるとどのくらい増えたでしょうか
……こんな状態なのにも関わらず
なんでやり続けられているのかと
改めて少し考えてみました
4.たくさんの“宣言”
『そうだ、動画作ろう』
と思い立ってからしてきたことや
それに伴ってうまれた繋がりがあります
・noteで『動画作ります』と発表したこと
・声優さんのお声をお預かりしていること
・次回公開日を都度予告していること
・フォローやコメント、評価をいただけること
・YouTubeにおすすめ表示されていること
・こんな創作主でもさまざまな反応をいただけること
全てが
『今、自分はこんな活動をしています』
という宣言に繋がっていたり
毎月の投稿日を締め切りとした
届けるためのモチベーションになっていたり
しているんだろうなと感じています
5.動画制作までの背景
noteで書いたことがあるかどうかは
覚えていませんが
学生の時以来、長い間やめていた創作を
再開したきっかけは
『コンビニ人間(村田沙耶香 著)』
を読んだことでした
主人公にとても共感したのですが
そのことと医師や心理士さんの言葉によって
やはり周囲とは少し違う特性を
自分も持っていると自覚することができました
いわゆる発達障害(グレーゾーン?)です
更にいくつかの検査をして
その中でも自閉症の傾向が強いこともわかって
自分がどう過ごしたら
今よりも辛い気持ちにならないのか
対策を練ることができました
同時に
こういうことを書いてもいいんだと思えて
再び小説を書く目的もうまれました
グレーな世界で
生きづらさに疲れている登場人物が
日常の中で自分自身と向き合って
一歩踏み出していく様子を
さまざまなケースで描写することで
それをたまたま手にしてくださった
生きづらさを抱えて頑張っている人が
解決につながる視点を少しでも増やせて
生きづらさを軽減していくきっかけになれたら
いいなぁと思っています
ところが
自分の経験から言えることは
そんな辛い状況で本を読むことはできない
もっと正確にいうならば
生きづらさを抜け出したいと
本に縋ることがあったとしても
小説を手に取ることはほとんどないし
そのために無駄な出費はしたくない
ということです
そうした方々へも
アマチュア一次創作者の戯言が
より広く伝わってほしいと願うならば
文字よりも映像や声なんだろうなぁ
しかも出費なしで眺められるもの……
などとぼんやり考えていたこともあったので
『立ち絵を動かしたい』
と思った時モデルとして白羽の矢が立ったのが
日向荘の住人たちだったのです
6.YouTube動画というエンタメに挑戦してみて気づいたこと
まず各プラットフォームの特性や
YouTube独自のアルゴリズムなど
システムが影響しているとは思いますが
文章だけ投稿しているよりも
YouTube動画は画面に表示されます
どのプラットフォームでも弱小で
自分自身に拡散力はないですけど
何よりも
関連動画のサムネをクリックして下さったり
最後までご視聴くださる方々や
チャンネル登録やリピート視聴
評価やコメントをして下さる皆様のおかげで
YouTubeでオススメされています
そんな皆様のおかげで
また新しい視聴者さんが
見つけてくださっています
動画をご視聴いただき
毎回必ずコメントを下さったり
SNSで反応を下さるかたもいらしゃるし
チャンネル登録もして下さった上
noteへ原作小説を読みに来て下さる方も
いらっしゃって、とても感謝しています
ですが
やはり自分の原動力となっている
根底のテーマがニッチというか
華やかではない分野なので
おすすめをクリックしてみて
仮にご視聴頂いても登録には至らない
というケースは多いのだろうなと
データを見ながら感じています
(ちょっと裏側のメタな話ですけど)
冒頭で
・もっと登録者が増えてくれたらいいな
・制作費に充てられるくらいの収益化ができたらいいな
などという気持ちが脳裏を掠めることもあります
と書きましたが
動画投稿を通して何を実現したいか
という目的を再確認したら
優先順位はおのずと見えてきますね
根底のテーマを貫いて
その時でき得る最強の画像を作って
スゴイものを発信できるようになりたい
「スゴイから登録しとこ」っていう
理想的な流れを作れたら良いのかもしれません
制作費はね……仕事頑張ろうね
今最優先すべきは圧倒的独特な質
これを作れるようにがんばろうと思います
7.これから挑戦してみたいこと
▶︎まず画力を上げる
当初から比べたら幾分上達したと思いますが
それでも安定しないので
伝えたい情報を
正しくアウトプットできる画力が欲しいです
そのために必要なのは
技法や理論をインプットしたうえで
たくさん描くことだと考えているので
ボツを恐れず描こうと思います
▶︎文章力を上げる
noterなので、ここは基本であり必須
それと、台本を書いていて気づいたのですが
自分で管理する自分の文章と違い
声優さんが演じてくださった声は
一度納品いただいた後は
台詞データの修正ができません(当然です)
つまり台本をお渡しする段階で
揺るぎない最適解の言葉を選ぶ必要がある
当然のことですが
これは実際に体験したからこそ
“本当にその通りだ”と再確認できました
そのために
普段からの言葉選びに気を配りながら
文章力も上げていきたいです
▶︎リメイクしたい
画力を上げることが最優先ですが
せっかくお預かりしている演技音声の魅力を
最大限にお届けするために
もう一度画像を作り直したい!!
これは切実に、真剣に、本心から!
……詳細は一切未定ですけど、いつか必ず!
▶︎“連続アニメ小説”シリーズ化?
今は『日向荘の人々』を
連続アニメ小説という形で
YouTubeへ投稿していますが
ここ数日で
「ほかの物語も動画にしてみたいな」
と思うようになりました
実はある既出の物語を
フリー台本化しようかなと
考えていたのですが
これをいつか自分で動画化するのもいいなぁ
など、思いついては色々ワクワクしています
8.ちょっとした課題
制作自体はひとりでやっていますが
今回フリーの声優さんや
劇伴作家(映像音楽の作曲家)さん
キャスティングして下さったディレクターさん
などのお力をお借りできたことで
新たな課題も見えてきました
差し当たって直近で頭をフル回転させたのは
“フリー活動”“権利”などのこと
なにしろ若い力が集う『日向荘の人々』なので
今年に入ってフリーから事務所所属へ
活動の場を移される方が2名いらっしゃって
(声優さんと作曲家さん)
それぞれ
著作物に対しての権利というか
所属前後の権利の違いに関しても
知識がないのでそこが少々困惑でした
声優さんからお預かり済の音声に関しては
依頼者に権利が譲渡されているようですが
音楽はお借りしていたものもあるし
所属後も公開していていいのかなぁ
というところなど
ご活躍を心からお祝いするのと同時に
普段の生活をしている中では
決して遭遇しないような考え事で
脳みそのリソースを消費していました
(どちらも結論が出たのでご安心ください)
でも、個人で何かを作るというのは
権利という分野を含め
創作以外の知識も備えておかないと
と、学びになりました
あと、今回結果として
個人制作物に関わってくださった方々の中に
事務所へ所属し活躍の場を広げられる方が
2名もいらっしゃったことに
驚きと喜びを感じています
事務所を通して
お仕事依頼できる立場ではないので
そういう意味ではとても寂しいですが
地上波やスクリーンなどで
耳にできる時がおとずれたら嬉しいです
ご活躍をお祈りいたします
そして力を貸してくださったみなさま
ご視聴下さったり応援して下さったみなさま
ありがとうございます
▼卒業にあたって今後のお知らせをまとめた記事はこちらです
9.心境の変化なのだろうか(まとめ)
noteを始める前と後もそうでしたが
YouTubeを始めた前と後でも
自分の視野の広がり具合を
実感しています
自分ひとりで何かを作る事から
つながりを持てた方に見られている環境へ
更にAIによって自動的におすすめされ
新しい人たちに見られていく環境へ
それによって意識していくことの移り変わり
一番大きく変わったのは
創作の根底テーマを組み入れる濃度
かもしれません
少数的なテーマを
より広く伝えたいことがある場合
大衆に受け入れられるor受け入れられない
絶妙なラインがあると思っているので
そのちょうどいい部分を探す気持ちが
より強くなっています
結局濃度は薄くして
キャッチーなテーマにすれば
より多くの方に見ていただけるかもだけど
なんだかわからないほど薄くなると
自分の場合
創作する理由がなくなってしまう
こう考えている時点で
「これだから素人は」など声があがりそうですが
ちょうど重なる絶妙なラインは
きっとあるのでそこを目指して
創作の技術を上げていきたいです
▼この時はまだぼんやりしていましたが
ずっと考えていることでもあるのです
最後に
たぶん
「日向荘の人々」スタッフ&キャスト全員
の中で自分が最年長でしょうけど
(みなさまの個人情報は存じ上げませんが
……たぶん? ん? わかんないですけど)
今までも何かしらを
作ってきた人生だったので
これからも悔いなく何かを
作り続けていく人生にします
連続アニメ小説も
シリーズみたいになったら楽しいし
たまたま見つけてくれた
グレーな生きづらさを持つ人が
自分がどう過ごしたら
今よりも辛い気持ちにならないのか
対策を練ることができるようになるための
きっかけを作れるような物語
&スゴイ創作物を発信していけるよう
勉強を続けていきます
個人創作者の長い戯言を
最後まで読んでいただきありがとう
ではではまたまた
梅本龍
おまけ(宣伝)
現在更新中の「日向荘の人々」は
旅立ち編をお届けしています
▼最新話更新は2/21(金)20時
▼YouTubeへ切り替えずに
noteの画面から動画をご視聴いただける
無料マガジンはこちらです
▼noteにて連載中の原作小説
「日向荘の人々」最新話第27話は
2/21(金)20時頃YouTubeと同時投稿
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