『ピンチはチャンス』を考察してみた

いつもありがとうございます!
山口竜太です。

薬剤師、ノンテクエヴァンジェリスト、イベンター、一児のパパなどしてます。
肩書きはメディカルアーティストです。
唯一無二の肩書きで、世界を変えたいとか言っています。

『ピンチはチャンス』

この言葉よく聞きますよね?
現職でも、経営方針に一説に入っています。

これまで、この言葉をあまり深く考えていませんでした。
「まぁそうだろうなぁ」って感じぐらいにしか。
それがちょっとこの頃、この言葉を考察してみた。

ではいってみましょう!


反脆弱性

この言葉を聞いたことがありますか?
たぶんほとんどの方がないと思います。

反脆弱性の元は「脆弱性」ですが、この脆弱性を、人や企業の性質と考えると、「圧力や外乱によって、パフォーマンスが低下する」と言い換えることができる。
脆い人、脆い企業というやつ。

反脆弱性とは、この逆、「圧力や外乱によって、かえってパフォーマンスが向上する」性質をさす。

頑強とは少し違う。
頑強とは、「圧力や外乱に、耐える」ということ。元あるパフォーマンスを、なるべく下げないだけ。
反脆弱性の「かえってパフォーマンスが向上する」とはまったく違う。

では、「圧力や外乱によって、かえってパフォーマンスが向上する」とはどういうことか?
反脆弱性として、いくつか例をあげると、まずは炎上商法がそれ。
ネットやときにはテレビ、雑誌などで過激なことをやったり言ったりして、世間から叩かれる炎上ですが、これによってネットのアクセス数が増えたり、メディアでの露出が増えたり、結果的にパフォーマンスが向上、収入までも上がることがある。

次に自転車。
自転車の対義語としてスーパーカーを置いてみる
自転車=反脆弱
車=脆弱
こう置くとなんとも違和感しかない。
日常であれば、異論は多少あれど、自転車<車のパフォーマンスが基本だろう。
しかし、圧力が外乱があればどうだろうか?
例えば、東日本大震災のような災害。
経験された方も多いと思うが、当時都市圏は甚大な交通網麻痺になった。車なんてまったく動かない。一方で自転車は走り続けることができた。
これも、反脆弱性といえる。


人や企業において反脆弱性とは?

脆弱な人、脆弱な企業とは圧力、外乱によって、パフォーマンスが低下すること。
イレギュラーな事例や過誤や事故、災害時などに機能不全に陥るもの。
反脆弱性な人、企業とは、その状況でかえってパフォーマンスが向上する。

『ピンチはチャンス』と言うが、それは反脆弱性を表している。

どのような状況にも耐えうる頑強さではなく、ピンチによってパフォーマンスを向上させる反脆弱性。

この性質が、『ピンチはチャンス』なんだ。

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