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雨にも風にも負けない紫陽花になりたい
今日は激しい雨が降る時間が長かった。路面に咲く紫陽花に雨粒がついている。それが光に光に反射している様を眺めるのが好きだ。つける花びらの色によって花言葉が異なるのも趣きを感じる。。
これは所感なのだけれど、大阪と比べて、東京は紫陽花が咲いている場所が多いような気がする。大阪に住んでいた頃は紫陽花と出会う回数が少なかったが、家の近くにある鶴見緑地に、紫陽花エリアがあってそこに足を運んでいた。地域の人たちが集まって、紫陽花の世話をしているようだ。その事実を知った年から6月になると紫陽花を見に鶴見緑地に足を運ぶことがお決まりのようになっていた。
紫陽花は色とりどりで、見ているだけでなぜか心が落ち着く。とても不思議な感覚なのだけれど、これをうまく表現できる言葉を持ち合わせていない。物書きなのだからもっとうまく表現したいと思いはするものの、言語化してしまったらそれらが全て陳腐に見えるような気がしている。言葉が本物を凌駕することはなく、実際に目にした方がその魅力が伝わるものだ。
鶴見緑地に咲く紫陽花はきちんとお手入れされているため、綺麗な配置で色とりどりの花を楽しめた。そもそも紫陽花には人力では絶対に再現できない魅力があると思う。毎年同じ時期に咲いて、街を綺麗に彩る、飽きる前に散って、また見たいなと思った絶妙なタイミングで花を咲かす。
もしも紫陽花が異性だったら、簡単に騙されているに違いない。僕はどちらかと言うと、追いかけられるよりも追いかけたいタイプだ。追いかけられると自分が怠けてしまうためだ。相手のために追いかけるのではなく、自分のために追いかける。でも不思議と異性に騙されたことはなくて、それは自分の中にある信号が正しく働いているのだろう。
東京に来て鶴見緑地の紫陽花を見る機会がなくなった。大阪では特別感があった紫陽花を東京の至る所で見られるのは嬉しいことだ。紫陽花はどこで見ても綺麗なままで、姿を見かけるたびにちゃんと心を奪われている自分がいる。路面に咲く紫陽花のように美しく咲きたい。そして、雨にも風にも負けない人間になりたい。
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