サトウリョウタ@毎日更新の人

ライター兼編集者。広報/PR関連の取材執筆、メディアのディレクション、編集業務に携わっています。ベーチェット病と闘病しながら楽しく生きる方法を日々模索中。

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SNSのない世界にいた

先日、SNSを一切使わない女性と出会った。彼女いわくSNSはよくわからないものらしい。「インターネットに時間を取られるのがいや。現実世界を生きていたい」が彼女の持論だった。 アパレル業界で働く彼女は、綺麗なネイルを塗り、おしゃれな服装をしている。アパレルで働く欠点は、好きでもない服を買うことだと言って、頬を膨らませていた。先日から出張続きで、どうやら昨日地方から帰ってきたようだ。 「インスタ映えも楽しいかもしれないけれど、インスタに熱中するのではなく、いまに熱中したほうが

    • 11/16〜20の日記

      11/16 本当は飲み会の予定があったけれど、前日にリスケになったため、西日暮里の古着倉庫に足を運んだ。倉庫内の商品は全て卸価格だった。エディーバウアーやエルエルビーン、ラッセルなどよく耳にするブランドのアイテムもたくさんあったので、古着好きなら絶対に楽しいにちがいない。倉庫は4階建てで2〜3階が全て古着に埋め尽くされている。欲しいアイテムがいくつもあり、何を購入するか悩む時間は最高だった。結局2時間近く滞在して、ニットとアウター、スウェットを購入。冬場に活躍すること間違いな

      • 自分の取り扱い説明書を作ってみた

        日々何かに追われているため、自分と向き合う時間が後回しになりがちだ。自分のことって自分でもよくわからない。ふとした瞬間に、そんなつもりじゃなかったと誤解を招く場合もある。 自分と対話する機会を作りたいと思っていたときに、パーソナル編集者のみずのさんが執筆した「自分の取り扱い説明書」という記事を発見した。 このような機会を無理矢理にでも作らなければ、自分と向き合うことから逃げてしまいがちなので、フォーマットに沿って「自分の取り扱い説明書」を作ってみました。 「強み」 ①

        • 複数の居場所を作ることで得られるもの

          たまに「あまり群れないタイプだよね」と言われることがある。学生時代から一つのグループにだけ所属するのはもったいないと思っていた。フラフラしていると言われることもあったけれど、人と違うことをしていると自分に言い聞かせていた。 学校内にはたくさんの人がいて、彼らの興味関心を知るのは楽しいものだ。スポーツを楽しむ人、読書やアートを楽しむ人など、それぞれが何を思って生きているのか。それらを知ることはさまざまな世界を開くきっかけにもなっていた。 交流を図るのは同級生だけでなく、先輩

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          あいみょん『生きていたんだよな』とMr.Children『LOVEはじめました』の共通点と相違点について

          2016年にあいみょんは1stシングルの『生きていたんだよな』をリリースした。この楽曲は、ニュースで観た女子高生の飛び降り自殺事件を彼女の視点で捉えたものだ。同年11月1日に公開された楽曲のMVは、Twitter内に投稿された『死ね』というツイートを4分ごとに読み取り、MVへリアルタイムで反映させていた。 当時の自身は社会人2年目で少し毛が生えた状態だった。社会に出たことで、学生時代に培ってきた自信のメッキが剥がれ落ちて途方に暮れていた。失ったものを取り戻すために寝食を忘れ

          あいみょん『生きていたんだよな』とMr.Children『LOVEはじめました』の共通点と相違点について

          背景、恥の多い生涯を送ってきました

          太宰治は、「人間失格」で主人公である大庭葉蔵に「恥の多い生涯を送ってきました」と言わせました。私も彼のように恥の多い人生を送っています。それは今後も変わらない事実として永遠に残り続けるのでしょう。 昨晩は早めに寝ようと思っていたのですが、アニメを観ていると朝になっていました。おかげさまでお昼過ぎに目覚めて、起きた瞬間に後悔に苛まれました。同じ過ちを何度犯してもそこから何も学んでいません。それどころか永遠に同じ場所を彷徨い続けています。このように大きな恥から小さな恥まで人に胸

          背景、恥の多い生涯を送ってきました

          11/10〜15の日記

          11/10 お世話になっている方がさんまさんがMCのTVに出演した。残念ながら関西限定の放送のため、リアルタイムでの視聴はできなかったけれど、TVerで配信されていると知り、早速試聴した。先日テレビに出演した際の感想をご本人から直接聞くと、ひな壇で活躍している人は本当にすごい。ひな壇から遠ざかっていく芸人がいるが、その気持ちがわかったと言っていた。思ったよりも爪痕を残せなくて悔しいと言っていたが、実際に放送を観るとちゃんと爪痕を残している。彼は普段の力を発揮できなかった言って

          文章では自分をさらけ出してもいい

          過去に自分が書いた文章を読み返してみた。友人から青臭いと言われた文章は、ぐうの音も出ないほどの正論で納得せざるを得なかった。エッセイや小説の執筆がしたいなど、欲望に塗れた文章を書いている。いつまでこのような青臭い文章を書き続けるのだろうか。さっさと夢から醒めてしまえばいい。冷静になった瞬間に、そんな言葉が思い浮かんだ。 文章には青臭さがあるものの、現実世界の自分は実に合理的な人間である。しっかりしているねと言われることも多いし、自分でもたまにそう思う。毎日せっせと仕事をして

          文章では自分をさらけ出してもいい

          夢はあるけれどお金も仕事もなかったあの頃へ

          ここ最近は、嵐の前の静かさのような日々を過ごしている。12月から新しい仕事が始まるため準備期間のようなものだ。組織の一員としてがっつり勤務するため、今みたいな平穏な日々は過ごせないのだろう。 いつもなら焦って営業活動に勤しむのだけれど、12月から新しい仕事が始まることを考慮すると、別の仕事を獲得している余裕はない。今は準備期間のため、焦る必要はないと自分に言い聞かせながら日々を過ごしている。 フリーランスとして独立した当初は、大阪駅の蔦屋書店でフリーランス仲間たちともくも

          夢はあるけれどお金も仕事もなかったあの頃へ

          毎日更新をしたところで何も変わらないかもしれない

          1950日も毎日更新を継続しているため、毎日更新をする目的を聞かれることが多い。自分でもなぜ毎日更新を続けているのかがわからない。書けば書くほどに文章力の低さが露呈し、読者は日に日に減っていく一方だ。何かを成したわけではないただの一般人が毎日文章を書き続けたところで、出版に結びつくわけでもないし、仕事が舞い込んでくるわけでもない。目に見える結果が手に入らないにもかかわらず、毎日文章を書き続けている。 文章を書き始めたきっかけは小学生の頃に読書感想文で賞をもらったことだ。そこ

          毎日更新をしたところで何も変わらないかもしれない

          今日もロマンチックになれない

          あまりにも合理的人間なので、女性からロマンのかけらもないと言われたことがある。ロマンチックな展開に憧れたことはあるし、実際に演出しようと頑張った経験もあるけれど、大抵はうまくいかなかった。ロマンチックな生き方ができない僕は過去の失敗体験の積み重ねの中で、その世界の住人にはなれないのだと悟った。 ディズニー作品の弊害は、真実の愛を描いたことだ。そこには白馬の王子様が迎えに来てくれるという現実世界とはあまりにもかけ離れた幻想が描かれている。残念ながら白馬の王子様はいないし、自分

          今日もロマンチックになれない

          『ルックバック』はあの日の僕たちの日常だった

          Amazonプライムビデオで配信が始まった映画『ルックバック』を鑑賞した。本作には「上には上がいる」というメッセージも含まれていたように思う。 学年新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野は、画力の高さを同級生から絶賛されていた。ある日、職員室で担任から不登校の京本の漫画を掲載したいと提案された。自分の絵のうまさに勝てるわけがないと自信満々な藤野はあっさりと承諾する。放課後に配られた学年新聞で京本の絵を見た藤野は、あまりの画力の高さに驚きを隠せなかった。 圧倒的な才

          『ルックバック』はあの日の僕たちの日常だった

          11/6〜10の日記

          11/6 今日もせっせと原稿を執筆。無事に2本とも納品を終えた。未知のジャンルの執筆はいつも楽しさと苦しさを運んでくる。新しい出会いの創出は、それらを知るという行為の難しさがつきものだ。読者に正しい情報を届ける必要があり、詳しくないのでなんて言い訳は通用しない。だからこそ、それらに関連する情報を集め、正しいかどうかを検証する必要がある。この作業が楽しくもつらくもあるが、乗り越えてしまえば挑戦して良かったと思えるのだ。そもそも挑戦して後悔したことがない。ダメだったら諦めればいい

          虚ろな食卓に灯るもの

          食事には、2種類の目的が存在する。1つは、ただ空腹を満たすだけの作業。もう1つは、味を堪能して幸福感を得るための行為。両者の違いは、心身の余裕から来るものだ。疲弊している状態では、食事はただの作業へと序列を落とす。 ふやけて崩れたハンバーガーを手に取ったとき、その冷たい感触が指先から体の芯まで伝わってきた。湿気でしなびたレタス、すっかり冷え切ったバンズ、脂っぽいソースがまとわりつき、そこには期待の欠片も残されていなかった。ただ空腹を満たすためにそれをほうばり、空っぽだった胃

          心と体

          バーで「もしもパートナーに浮気されたらどうする?」という話になった。 心の浮気と体の浮気。女性は心を奪われてから体を奪われるという意見。男性は体の浮気は多いけれど、心まで奪われるケースは少なく、ただ快楽を求めて、獣のように互いを求め合って、それでおしまいになる人が多いという意見もあった。言われてみると確かにそうだなと納得もあった。 これはただの傾向の話で、性別に関わらず、心から始まる浮気もあれば、体から始まる浮気も存在する。自身としては、相手に浮気が発覚した時点でラッキー

          誰もがそれぞれの孤独を抱えながら生きている

          目が覚めて、アラームの時刻よりも5分早く起きたことを後悔する。あと5分だけ寝ようと再度目を閉じたが、分刻みで鳴るアラームが眠らせてくれなかった。 ベッドの上の布団を丁寧に畳んで、朝食の用意をする。トースターで食パンを焼いて、バナナの皮を剥いて、皿に盛り付ける。バナナの皮をビニール袋に入れて、冷凍庫の中に入れようとした際に、奥底にあるハーゲンダッツを見つけた。そういえば昨晩に購入したハーゲンダッツを食べずに寝てしまった。朝から食べるのはなんか違うような気がするし、今日の夜にで

          誰もがそれぞれの孤独を抱えながら生きている