人との会話が圧倒的に足りない
人との会話が好きだ。会話は自分が体験できない世界から見るさまざまな視点と、驚きと発見を与えてくれる。誰かの幸せ話を聞くのも好きだし、「今日こんなことがあったよ」と日常の些細な話を聞くのも好きだ。
人の話にはその人の人生が詰まっていて、話すトーンや雰囲気からはその人の人となりが現れるものだ。人との会話の中で、相手のいいところを見つけたり、大切にしているかん替え方や言葉を知るのが好きだ。
人は1人で生きてはいけないし、誰かとともにしか生きられない。だからこそ、誰かとのつながりを感じることができれば、幸せを感じるし、誰とも繋がっていないという孤独感はもの寂しさを運んでくる。
人と会話をするなかでも、異性との会話は特に面白い。インスタやTwitterで恋愛相談を乗っている時期があったんだけれど、女性は男性では考えがつかないような視点で物事を見ている。自分が女性になれないからこそ、女性の視点から見る話は面白いと感じてしまう。もちろん相談にはきちんと乗っているし、他人の悩みを誰かに口外するなんて野暮な真似はしない。
もちろん男性の話も面白くて、熱い話で盛り上がれるし、同性の感情だから共感できるポイントも多い。くだらない話は男性特有のバカっぽさが出ていいてすごくいい。
2018年にフリーランスになって、PCと通信環境さえあれば、どこでも仕事ができるようになり、リモートワークが当たり前になった。独立するまでは会社に行けば誰かがそこにいて、昨日の出来事や今日の出来事を共有していたんだけれど、いまは1人で仕事をするのがほとんどだ。
家にいる時間が増え、人との会話が減り、心がすごく消耗している。当たり前の日常の中にこそ、幸せはあると知っているのに、それすらも手に入らない。コロナ禍になってから会社に訪問しての打ち合わせが圧倒的に減り、ZOOMでの打ち合わせが増えた。
仕事で打ち合わせがあったとしても、話す内容のほとんどは仕事の内容ばかりだ。人と会話をしていることにまちがいはないのだけれど、日常のくだらない話やこれからやっていきたい未来の話などをもっとしたい。それに加え、オンラインでの会話は対面で感じる人のぬくもりを感じにくい。
人との会話で大切にしている温度感がわかりにくいオンラインでの会話は少し苦手だ。仕事の話だからうまく活用できているのかもしれない。これがプライベートの会話だったら僕はとっくに耐えられなくなっているはずだ。そして、いまお仕事をさせていただいているクライアントさんは遠方の方が多いため、直接顔を合わせての会話が難しいってのもある。
いまは人との会話がぜんぜん足りない。孤独ではないと理解しているからこそ、この状況を辛く感じてしまうのだろう。最初から孤独だったらきっと寂しさを感じることはない。人と繋がってしまったらからこそ、感じる孤独感。でも、みんな同じ状態なのも確かだから、1人だけ悩んでいるというわけではないのだろう。
はやく居酒屋でくだらない話で盛り上がったり、熱い話になってお互い引けなくなって言い争いをするとかそういうやつがやりたい。人のぬくもりを感じながら会話がしたいし、そンな些細な日常が早く戻ってきてほしいと心から願っている。