笑顔でいりゃいいことあると思えたらそれはいいことの序章です
泣きたい時は思う存分泣いたらいいよ。「笑顔でいりゃいいことあると思えたらそれがいいことの序章です」とミスチルの桜井さんが歌っていたけれど、その言葉を信じられるようになるまでは、無理に笑わなくていいよ。でも、作り笑いが作る幸せがあるって事実だけはちゃんと知っておきなよ。
「こんな自分はだめ」って、否定的な自分すら否定してしまって落ちるところまで落ちてしまえばいいよ。否定的な感情を抱いているときは、誰の話も耳に入らないもんだよね。でも、それを乗り越えれば、きっと明るい未来がやってくるからね。
ほんとうに辛いときは、自分の辛さを誰かに思う存分伝えればいいよ。悪いのは自分だから肯定されなくていいよ、なんて嘘だよ。話を聞いてくれた人には、いつまでも味方でいてほしいのってのが本音だよ。だからこそ相談をする相手を間違えないってのが、相談のセオリーで、そこんとこきちんと頭に入れておくんだよって。
どうしようもなくなったときは、酒を浴びるほど飲めばいいよ。もしくは好きなものをたらふく食べて、食に逃げるのも1つの手段だ。辛くても生きていくしかない。そんな事実はもう何回も聞いたし、その事実を受け入れられないから悩んでんだよって話。
悩んでいても、時間は勝手に過ぎてくよ。その事実も知ってるよ、分かってるよ。前を向きたい。前を向けない。その繰り返しの中で、少しずつネガティブが顔を出す。それもこれも傲慢なポジティブなせいだよ。落ちるときは落ちるまで落ちればいいのに、無理に這い上がろうとするからさらにネガティブが加速していく。
笑ってたいの。楽しんでたいの。辛いことなんてなにひとつしておきなきゃいいよ。生きている事実はありがたいけど、ただそれだけの願いがやけに遠くて。いいことがありますようにと短冊に祈りを込めるよ。
ねえ、祈りは前向きな絶望って知ってた?
祈るだけじゃなにも変わんないから、自分の手で掴み取るんだよって。でも、掴みかけてた明るい未来は、すぐにどこか遥か彼方へ飛んでしまうから時折嫌になっちゃうね、ほんと。ああやだ馬鹿馬鹿思い通りにならないものなんてぜんぶ大嫌いだよ。ごめんね。
でも最後の最後に笑うのは自分だって、ちゃんと知っているから絶望しながらもちゃんと前を向いて生きているんだよ。