休めないという呪縛
最後に休んだのはいつだっけ?
そう、いつ休んだのかがわからないぐらいにはずっと何かの作業をしている。
僕は休むことに対して、ほんの少し恐怖を抱いているんだよ。
休めば今まで積み上げてきたのも全てが崩れてしまいそうな気がして、休むに休めないという状況に陥っていた。
断りきれないタスクに、もみくちゃになる自分。できないばかりに目を向け、どんどん自己肯定感が下がっていく。
「休むたい。でも休めない。どうしたら良いんだろう」という呪縛に縛られ、休む勇気を振り絞ることができなくなっていた。
でも毎日何かに追われる生活は気が気でない。迫り来る締め切りに。新たに入ってくる仕事の話。
どんどん追い詰められる心と体。パニックになりそうな時もあったし、眠れなさすぎて、目のクマがどんどん酷くなる。
寝落ちして体を痛めたり、どんどん悪い方向にしか向かっていかなかった。
「もうこれでは無理かもしれない」
薄々気づいていた限界。でもここが限界だなんて死んでも認めたくなかった。
でも認めなければ壊れていく心と体。もう無理だということを認めるのに、半年は掛かった。
もう休んでしまおう。そう思って思い切って休みを取ってみた。
何も変わらない日常。僕が抱いていた恐怖は幻想でしかなかった。休んでも何も変わらないし、むしろ仕事のパフォーマンスが向上している。
「休めない」という呪縛からの解放。自分で縛っただけだった。誰からも強要なんてされていない。自分が決めて自分で休まなかっただけ。
「休めない」という呪縛から解放されるまでに、僕は半年は掛かってしまった。
でも過ぎてしまったことはもう仕方がないこと。思い切って休む勇気を振り絞ってほんとうによかった。
しんどい時や辛い時は思い切って休んでしまおう。休むことで作れる余白がきっとある。
休むことは余白を作ること。余白を作ってまたその余白を埋めよう。
休む時は休む。仕事をする時は仕事をする。
何事もメリハリが大事だ。メリハリのある人生を歩んでいこう。