お金の尊さを知れ
「お金さえあれば何でもできるのに」
僕は学生時代にお金に困った経験があって、お金のことが大嫌いだった。
お金を持っていれば、やりたいことの幅が広がる。それは紛れもなく事実だ。
ぼくがお金が嫌いだった理由は、
お金が原因でやりたいことをいくつも諦めてきたからである。
ぼくの家は貧乏で、常にお金に困っていたんだよ。別に恨んでなんかいないし、あの時の経験が僕を強くしたからお金がないという経験は貴重だった。
お金がなさすぎて、ご飯が食えない日を過ごしたっけな。最長3日間ぐらい何にも食べれない日もあった。
もやしを栽培したりして、食べることに必死だった。もやしってさ日の当たらないところに置いておくと、成長速度が上がるんだよ。
もやしを育てるなんて経験あんまりないと思うけど、万が一の時にもやしを育てることがあったら覚えていてね。
通帳の残高が100円を切ったこともあったし、稼いでも稼いでも飛んでいくお金。
僕は高校生の頃から自分の生活費を自分で払っていたし、家にお金を入れていたから、遊ぶお金なんて一切なかった。
生きるために稼ぐ。ただそれだけ。
想像できるかい?お金がなくて、飯が食えなくなることを。お金を稼いでも支払いで手元にほとんど残らないお金を。
空腹をこらえるときは、眠くもないのに布団に入って、目を閉じていた。
お金に困らない生活をしている友人が、たまらなくうらやましく思えた。
なんで自分ばっかり。。。世界を本気で恨んだ時期もあった。
学生といえば遊び盛りの時期。
SNSにUPされる友達の楽しそうな写真。それを眺めながらうらやましがる僕。理想と現実のギャップに頭を抱える毎日を過ごした。
「僕もみんなと同じように遊びたい。」
でも遊ぶお金なんてないから、ずっと仕事をしていた。
「いつも誘ってもバイトばっかやん」
そう言い放った僕の友人。
「ごめんな」と思いながらも、「人が足りてないねん」と本音を言えなかった僕。
働きすぎて通えなくなる大学。僕のあだ名は「学校に来ないクズ」だった。ヘラヘラしていた。ほんとうは嫌だった。
学校に行きたくても行けない体。働きすぎて体が起きない。だからなんどもなんども学校を休む。
ほんとうは遊びたかったんだよ。ずっとバイトばかりしたいわけがない。そしてみんなと同じように学校に行って授業を受けて痛かった。
思い通りにいかないことが多くて辛すぎる。
そしてお金がない自分が腹立たしくて、時には一人で河川敷で泣いたこともあった。
「お金があれば今よりは幸せに生きれたのかな」って。
ぼくの学生時代が、不幸せだったかと問われると、そうではないとはっきりと断言できる。
その理由は2つある。
1つ目はお金はなかったけど、両親からたくさんの愛をもらったからだ。
両親からもらったたくさんの愛のおかげで、ぼくは今日も生きている。
ぼくが生きているのは、両親のおかげなので、感謝しかありません。
そして2つ目は、過去の経験が今の自分を形成しているから。
ぼくが自分の力でお金を稼ごうと考えたきっかけは、紛れもなく過去にお金に困った原体験をしたからである。
お金に困っていなければ、ぼくは「自分でお金を稼ぐ」という選択肢を持たなかったのかもしれない。
だからお金がないという原体験をしたことを誇りに思ってる。
みんな気づいていないかもしれないけど、お金に困ったことがないということは、それだけでもう幸せなんだよ。そしてお金になんて困らなくていい。
当たり前のように、毎日ご飯が食べられることは、それだけでもう幸せな生活を送ることが、できているということに気づいてほしい。
ぼくはお金が嫌いだった。でも今は好きだ。
お金があるから僕らは生活することができる。なかった時の経験がお金があることのありがたさを教えてくれた。
本気で嫌いだったお金。でも今はやりたいことに挑戦できる貴重なものに変わった。
お金は尊い。様々な選択肢を用意してくれるお金が今は大好きである。