鮎川式自力整体術で笑顔いっぱい!
私はストレッチ教室で講師をしています。コロナ前は一回に50名くらい集まる時もありました。コロナ以降は密集しないよう班分けしたため、今は20〜30名ずつの団体レッスンです。
皆さん高齢者ばかりで、60代はほとんどいないくらいで70代が多く、最高齢は90歳の人もいます。
膝が痛い人、股関節が痛い人、肩が痛い人、いろんな人がいますから、カリキュラムを組むことは不可能です。と言っても、そもそも私はカリキュラム組むタイプではなく、その場の雰囲気でいつもアドリブなんですけどね。
ここで習ったからといって、家でもストレッチをする人はまったくいません。「家でできないからここへ来てるんですよ!」と胸を張って言われる人ばかりです。
ストレッチと自力整体は体に良い
最近は、ストレッチだけでなく、自力整体を積極的に教えています。
今までやってきた中でも、今日は一番気に入ってもらえたようです。「寝床に入ってからできる自力整体」をしてみました。横着で家でやらない人でも、布団に入ってからできるとあって、思った以上の反響でした。
「今日はいいことを教えてもらったわ〜。家でやります。」と言う人が珍しく何人もいました。
ふくらはぎがつらないように、自分で対処する方法がある
さらに出口では「夜寝てる時に足がつるんですけど?」という質問がきました。なぜつるのかという一般論はさておき、ふくらはぎを触って軽く施術してあげると、感激されました。
「ここ、痛いでしょ?」と触りましたら、「イタッ!」と声が出ました。「ここに原因があるよね」とそれからゆっくり施術。後ろから「どこどこ?」と覗き込もうとする生徒さんが数人。みんな関心があったみたいです。
それから一人ずつ触ってあげました。「なにこれ〜!めっちゃ、足軽くなったんですけど?」と、全員が驚きの声。「結局、そこに疲労が溜まっているってことだけです」と言えば、もう一度場所教えてと、囲まれてなかなか帰してくれません。
生きている限り、必ず疲労が溜まります。その溜まった悪いものをきちんと流すことをしていないから、筋肉や関節などに影響が出るのです。
押して痛みのあるところを専門用語で「圧痛点(あっつうてん)」といいます。文字に書いたらそのままですよね。
その圧痛点を私は予測しながら探し、そこに対して施術をします。私がしてあげるには、整体院に来ていただく必要がありますけど、それを家で素人が自分でできるようにしてあげたいと考えながら教えています。それが自力整体です。
ストレッチは覚えようともしないし、覚える気もない人ばかりですが、自分の体に対して違和感や痛みがある場合、その改善方法に関しては興味がずいぶん上がります。
だから団体レッスンではあるけど、できるだけひとりひとりに寄り添いながら、お役に立ちたいと考えています。私が知っていることで、他人の役に立つのなら、私も嬉しいことです。「ありがとう」の言葉が一番の活力であり、癒やしでもあります。