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今日は日刊ゲンダイ9/4(日) 配信の記事から紹介しよう。

歩き方で認知症かどうか分かるって本当? 世界で複数の研究あり【名医が答える病気と体の悩み】

歩行速度の変化と認知機能には関連があることが分かっています。歩くという能力には、注意力、空間認識力、状況把握力などいくつもの認知機能を必要とし、歩行速度が落ちたり、ふらつきがある場合、認知機能が低下している可能性があると考えられます。

日刊ゲンダイ9/4(日) 配信

世界で複数の研究があるのだから、きっと本当の話だろう。そう思うはずだ。しかし、私はこの記事を読んで少し疑問に思うことがある。

まず、タイトルと本文に違いがあることにお気付きだろうか?
タイトル:認知症かどうか分かる
本文:認知機能に関連がある

「認知機能が低下している可能性がある」=「認知症を発症した」とは限らないはずだ。

確かに私の周りでも、歩き方が極端に遅くなった高齢者がいる。物忘れも多くなってきた。会話の時に、言葉が思い出せない。それでも脳のMRIを撮れば認知症は発症していない。黄色信号であることは間違いない。でもまだ発症した赤信号ではない。発症してしまえば、大変なことになるから、今何とか食い止めておかなければならないのは確かだ。だから歩きに出る。

ウオーキングは認知症予防に適していると考えられています。

クリニックでは、ウオーキングは基本的に1日20~30分をすすめています。一度に歩けない人は、10分を1回として2~3回に分けるといいでしょう。

このような記事もよく見かける。ウォーキングが良いからと言われ、公園を歩く高齢者もよく見かける。しかし、高齢者に話を聞くと、一日20分歩いたら疲れると言われる。若者からしたら「たった」20分だ。

だから黄色信号が点灯するくらいの人にウォーキングを勧めても、そもそもそんなに歩けないのが現実なのだ。悪意のある言い方をすれば、手遅れだ。もう黄色から赤へ向かっている。だったら、どうすればいい?

少しでも若いうちから運動習慣を作っておきべき

黄色信号が点灯するまでに、ウォーキングの習慣を付けておかなければならない、ということになるはずだ。以前にも書いたが、リハビリと称して高齢者が筋トレマシンを使っているが、そもそもそうなるまでに筋トレしておけって話なのだ。後期高齢者になってからやりたくもないマシンを触って、そんなしんどい思いをしなくてもよかったんだよ。少しでも若いうちから運動習慣を作っておきべきなのだ。

70歳を過ぎて「運動しましょう」と言われる人がとても多い。でもそれまで運動経験がなかったら、70過ぎてから新しいこと、しかも身体を動かす運動だなんて、できるわけがない。そんなの誰が想像しても簡単に分かることだ。

「認知症は20年かけて発症する」という言葉を私は信じている。何歳で発症するかなんて誰にも分からない。だから50や60歳くらいから運動習慣を作るべきなのだ。いま拒否していたって、70過ぎたら運動しましょうって絶対言われるんだよ。それは絶対だ。じゃあ、ちょっとでも若いうちから何でもいいから少しずつ運動する習慣を作った方がいいに決まっている。その一番簡単で誰でもすぐ始められるのが、ウォーキングなのだ。

ウォーキングが何に良いとか、何分が良いとか、そんな細かいことなんてどうでもいい。靴履いてとにかく外へ出ることだ。一度出てみると分かることがいっぱいある。靴はちゃんとした靴がいいな、帽子がいるぞ、など気付いたところから修正すればよいだけ。出る前に考えすぎて出れない人が多すぎなのだ。考えるより先に行動すべき! すべては自分の健康のため。それが家族の幸せのためになる。

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