「1日水2L」必要か?
数年前からテレビでもよく言われている「一日水2リットル問題」。食事でも水分は摂っているから、水そのものを2L飲む必要はないという話もあります。でも、季節や生活で人それぞれ違うと思いますが、いかがでしょうか?
水の飲み方
1、喉が渇いたと、感じる前に飲む
2、喉が渇いたと、感じてから飲む
さて、どっち?
一般的には「渇く前に飲む」のが良いとされています。しかし、渇く前ってどの程度? って思ったことありませんか?
だって、渇いたと感じていない時間の方が圧倒的に長いです。いまコップ一杯の水を飲んだとして、30分後でも、1時間後でもまだ渇いていません。じゃあ、1時間半後はどう? 2時間後はどう? まだ渇いていないと言う人と、渇いたと感じる人もあるかも。
時間で区切ることができません。実際、どんなことをしている1時間なのか、2時間なのか、それ次第で変わると思います。季節によって違うし、屋外か屋内かによっても違うし、デスクワークか肉体労働かによっても違うはずです。
どうする?
理論上「喉が渇く前に」と言われるのは勝手です。でも現実的にそれって難しいです。
マラソン大会においては、給水ポイントが約5km毎にある場合が多いです。冬のスポーツですから喉はあまり渇きません。しかし、5km毎に喉を湿らす程度の水を飲みましょうと言われます。これはやろうと思えば可能です。
しかし日常生活においては、飲みたくても飲めない時間帯ってありますよね。仕事していたらどうしても無理な場合もありますから、しょうがないです。でも家にずっといる高齢者の場合はどうでしょう? 飲もうとすれば飲めるのに、飲んでいない人の方が多いと思います。
私はちょっとこの記事の先生に疑問を感じます。水をいっぱい飲めば、トイレに行く回数が増えるのが普通です。美容目的でいっぱい飲む人がいるという話で書いてありますが、そういう目的であれば、トイレに行く回数は気にしないのが現状ではないでしょうか?
確かに女性で足のむくみのある人は私の整体院にも来られます。しかしそういう人は、水を飲み過ぎているのではなく、逆に飲まない人です。
体は水が入ってこなくて枯渇すると生死にかかわるので、水分を溜め込もうとする性質があります。入ってこないから循環しません。またこんな人は運動をしない傾向にあります。体を動かすことが少ないために、よけいに水を溜め込む体になっていきます。それがむくみになっていくのです。
高齢者に多いのですが、トイレ行く回数が増えるのが困るという理由から、水を飲まない人が多いです。だからそういう人は足がむくんでいます。そもそも「喉が渇いたと感じない」高齢者が多いことの方が問題視するべきかとも思います。
確かに記事にあるように、飲み過ぎる人もいることでしょう。そういう人は血液が薄まりすぎて、また別な病気になる可能性を指摘する方が、医学的には理にかなった話ではないかと私は思います。
いずれにしても、水を飲むタイミングとその量は、いつも難しくて正解はないように感じています。だから、今の姿勢から動いたら、口を湿らす程度の水を飲むように、私はいつも考えて実行しています。一日の量を考えるより、どんな頻度で飲むか? そんな程度の考え方でいかがでしょうか?