死ぬまで働くことは地獄なのか?
65歳以上の就業者数は、約912万人に達し、過去最多を記録したそうです(総務省発表2023,9,18)。働きたくて働いている人、経済不安から働かざるを得ない人、その中には、早くリタイヤしたい人がたくさんいるようです。
一生働くことが地獄だとか、悪だと言われています。そんなに働きたくないものなのでしょうか? 私は疑問を持っています。
私の想像ですが、サラリーマンの人が早くリタイヤしたいとか、一生働くのは悪だと言っているだけではないのかと思っています。
働くことを生きがいと思っている人に「悪」だなんて言えません
政治家は自分の役目が終わったと思わない限り、引退することはありません。体が動く限り、支援者がいる限り、いつまでも働きたい気持ちを持っています。引退する時は、周りから印籠を渡されて辞めざるを得ない場合が多いです。経営者もそれに近いと思います。
一方、自営業者の場合、よほどのことがない限り、自ら引退することはないと思います。私自身がそうなので、勝手に同じかなと思っているだけかもしれませんけど。
90歳になっても看板娘として働いている人をテレビで紹介していました。カッコ良いと私は思います。働いている姿を見ると、イキイキされています。働くことを生きがいとし、働くことが生活の一部で、楽しんでおられます。それを「悪」だなんて誰が言えますか?
一生働くことは善でも悪でもなく、向き不向きだけの違い
サラリーマンの場合、働く時間と遊ぶ時間がハッキリ区別されています。だから、「ONとOFFを切り替える」という言葉があります。自営業者には存在しません。いつもONであり、いつもOFFでもあります。
24時間すべてが自分の時間です。サラリーマンの場合、会社に時間を売って対価を得ているとも考えられます。その違いは、生き方の違いであり、死に方の違いにもなっていきます。
サラリーマン・・・「働かされている」
経営者・・・・・・「働かせている」
自営業者・・・・・「仕事をさせていただいている」
それぞれの立場に立ったことがない限り、おそらくこの気持は分からないと思います。だから、一生働くことは善でも悪でもなく、向き不向きだけの違いかと思います。それを地獄だ悪だと決めつけるのは、ちょっと違うんじゃないでしょうか。
自営業者の中にも早く引退したい人もいることでしょう。引退するかしないかより、引退する理由が大事ではないかと思います。
サラリーマンは、「もういい加減、働くのを辞めたい」「いつまでも働いていたくない」という言葉をよく使います。引退してやりたいことがあるなら、そうすればいいでしょう。しかしもうひとつよく使う言葉があります。「もうゆっくりしたい」「そろそろのんびりしたい」私がとやかく言うことでもありませんが、私にはその感覚が分かりません。
私は、生きている限り働きたいし、遊びたいです。いつも同時並行で、めいいっぱい時間を使って、人生を楽しみたいだけです。私の辞書に「暇」と「休息」という文字はありません。あるのは「予定」だけです。