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保険加入の注意点〜存在する2つの年齢とそれ以上に重要なこと〜

生命保険には、保険料を算出するための2つの
年齢の考え方があることをご存知でしょうか。


この年齢の違いは、あまり意識せずご加入を
される方も多いと思いますので、ぜひ理解して
無駄のない加入に繋がればと思います。


生命保険の加入年齢を決めるにあたって、
2つの年齢があります。それは、

契約年齢と保険年齢

です。どのような差があるのでしょうか。

契約年齢とは

契約年齢とは、保険に入る方の年齢を契約日時点
の満年齢で計算し、1年未満の端数については
切り捨てた年齢のことです。

満年齢についても少し補足しておきます。

満年齢とは、誕生日当日が来るたびに1歳ずつ
加えていく数え方です。
例えば、2000年の1月1日生まれだとすると、
2020年の1月1日に満20歳と数えられます。
そのため、2019年12月31日までは満19歳
と数えます。

そのため、契約年齢が変動するのは誕生日を
迎えた日となります。


例えば、契約日時点での被保険者の年齢が29歳と
7か月であれば、契約年齢は満29歳となります。
契約をする年齢は29歳ということです。

保険年齢とは

保険年齢とは、被保険者の年齢が契約日時点で
満年齢の端数が6ヵ月以下の場合は切り捨て、
6ヵ月を超える場合は切り上げた年齢です。


そのため、保険年齢が変動するのは直前の誕生日
から6ヶ月を超えた日にあたります。


例えば、契約日時点での被保険者の年齢が29歳
と7ヶ月であれば、保険年齢は30歳となります。

この2つの年齢の採用の違いが損をする要因
になりかねないのです。


契約年齢方式は外資系生保会社や損害保険会社
の子会社生保が採用していることが多く、
保険年齢方式は漢字4文字のような国内生保
が採用している場合が多いです。

2つの年齢方式が存在する理由としては、
保険という金融商品は、保険に加入された方
の死亡や疾病等のリスクに応じて、いただく
保険料を決めています。


1歳年齢が上がれば、それに伴って死亡や疾病
のリスクは増えますよね。

契約年齢方式は誕生日当日が一番リスクが低く、
次の誕生日前日が一番リスクが高いです。


保険年齢方式は、そのリスクを均等化するため、
6ヶ月間を同年齢と計算しています。


保険は「誕生日前に加入すれば安い」と考えて
いる方も多いですが、誕生日前であっても保険
年齢方式を採用している会社であれば、1歳切り
上げた年齢となるため、誕生日直後に加入した
ことと変わらないのです。

そのため、加入を検討する保険会社の保険料を
決める方式がどちらなのかはしっかり確認し、
適切な加入時期を選ぶのも1つの方法ですね。

しかし、このタイミングよりもっと重要と
考えていただきたいことがあります。 

それは、今日が保険に入れる最後の日かも
しれないということです。

例えば、明日急に体調を崩し救急車で運ばれた
としましょう。
お医者さんからは、「がん」と宣告されました。

この時点でもうあなたは保険に加入できません。

保険に加入するには、あなたの健康状態を保険
会社は聞くからです。
表現を選ばずに記載すると、「がん」と診断され
健常な方より死亡率が高まっている方は保険会社
も保険金を支払うリスクが高いと判断するため、
お断りをするということです。

※がん患者様やそのご家族の方、不愉快な記載を
 してしまいすみません。お許しください。

保険は人生で2番目に高い買い物と言われます。
そのため、保険を加入する時に悩まれるのは当然
ですが、保険の加入を悩んでいる間に、加入でき
なくなる可能性も、傍で潜んでいるということを
感覚として持っていただきたいのです。

実際に、私の担当している代理店のお客様で、
「契約はじゃあ来週にでも」と言ってるうちに、
がんが見つかり加入できなくなりました。
その方は必要な保障をご家族に残すことが
できず、間もなくお亡くなりになったそうです。

こんなこともあったりします。

保険を加入する年齢のポイントをお伝えさせて
いただきましたが、それ以上に重要なタイミング
があるのです。

保険は欲しくないときに入れて、
欲しい時には入れない商品です。

ぜひ、加入を検討している際は、お早めに
プランナーの方と打ち合わせをしていくことを
おすすめします。

それでは。

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