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目論見書の確認〜何に投資をしているか理解しましょう〜
お久しぶりです。
最近のマーケットの変動は見ててとても
興味深くておもしろいですね。
FRBの利上げもそろそろ最終局面でしょうか。
米国の経済政策には目が離せないです。
FRB?利上げ?という方はぜひ過去記事を
ご参考にしてくださいね。
では、本日は「目論見書」の確認について
お話ししたいと思います。
最近は多くの方がつみたてNISAや変額保険、
iDeCo、企業型確定拠出年金(DC)など、
「投資信託」を使った金融商品を運用されて
いるように思います。
NISAなどは金融商品ではなく制度です。
NISAをするということは、NISAという制度を
活用して「投資信託」を買っているということ
ですので、ここはちゃんと理解してくださいね。
「投資信託ってなに?」という方は過去記事を
ご参考ください。
では、こういった投資信託を購入する際に、
必ず必要なステップとなるのが「目論見書」
の確認です。
例えば、つみたてNISAでいうと、
最近、人気のある投資信託(ファンド)は、
「eMAXIS slimシリーズのオールカントリー」
でしょうかね。
こういうやつです。
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NISAの積立設定をする際に、目論見書の
確認ボタンを皆さん必ず押しているはずです
ので、NISAをやっている人で「何それ…」
となっている人は、おそらく「確認」という
ボタンを押しただけですっ飛ばしてる人です。
この「目論見書」は非常に重要な資料です。
投資信託を購入する時だけではなく、
積立などを始めた後も定期的に運用会社が
発行する目論見書をチェックする癖をつけて
欲しいと思います。
では、そもそも目論見書が何かというと、
正式名称は、投資信託説明書(交付目論見書)
と呼ばれます。
購入しようとしている投資信託について、
投資判断に必要な重要事項を説明をした
書類のことです。
購入する前には必ず投資家に渡されることが
決まりとなっています。
この目論見書には運用会社がファンドを運用
するにあたって、投資家に確認しておいて
ほしい事項を記載してくれています。
上記、三菱UFJ国際投信 eMAXIS Slim全世界株式 目論見書を例にどういったことが記載されてしてみます。
①目的
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このファンドがどういった目的で運用されて
いるのかを記載しています。
eMAXIS Slim全世界株式でいうと、
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
とありますね。
つまり、MSCI社が発表するMSCI全世界指数を
対象として、指数に連動(インデックス投資)
する投資を行いますよということです。
投資は簡単に説明すると、
・インデックス運用
例えば、日経平均株価等の指数(インデックス)
に連動した成果を目指す投資手法
・アクティブ運用
投資のプロ(ファンドマネージャー)が
独自の分析等によって、上記の指数を上回る
運用成果を目指す投資手法
の2つに分けられます。
ということで、eMAXIS Slim全世界株式は、
MSCIに連動するインデックス運用です。
インデックス運用は指数に連動しているため、
リスクとリターンのバランスが安定しています。
②構成
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このファンドがどういった構成となっているか
が記載されています。
eMAXIS Slim全世界株式は「全世界」という
こともあり、全世界にまんべんなく投資が
できていると思っている方も多いのではない
でしょうか。
いかがでしょう。
アメリカ62%となっていますよね。
主要先進国23カ国、新興国24カ国への投資を
行っていますが、その半数はアメリカへの投資
ということです。
S&P500がアメリカ100%だからといっても、
オールカントリーでも60%はアメリカなんです笑
それくらいアメリカの経済成長は期待されている
ということでもあります。
③ベンチマーク
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このファンドがインデックス運用であることは
先の通りですが、では何のインデックスを
ベンチマークとして連動しているかです。
これもちゃんと載ってます。
日本株 → TOPIX(東証株価指数)
先進国株 → MSCI国際
新興国株 → MSCIエマージング
などなど。
これらの指数に連動した投資信託ということは、
我々がすべきことは、これらの指数の値動きを
日々しっかり見ておくことです。
長期運用で毎月定額積立で放置という方も
多いと思いますが、ぜひこの指数のチェックは
してみるといいですよ。
④組入銘柄
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上記の指数に連動する投資成果を得るために、
運用会社がどういった株式に投資をしているか
主要資産が載っています。
eMAXIS Slim全世界株式ですと、
上位3銘柄は、
・アップル
・マイクロソフト
・アマゾン
の3社となっていますね。
アメリカのハイテク株が多い印象です。
よって、自分がどういった企業に投資をできて
いるのかもわかります。
⑤手数料
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手数料は見ていない方が多いですが、
運用に対する費用がかかっています。
その費用がいくらかかっているのかも記載
されています。
この手数料の差は長期でみると、リターンに
大きく関わってくる部分ですので、投資信託
を選ぶ場合にはチェックしたいポイントです。
といったカタチで目論見書に何が記載されて
いるかをざっくり解説しました。
eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)に
NISAを通じて投資をされている方は、
自分がどういったものに投資をしているのか
よく理解いただけたのではないですか?
ぜひ投資をする際はこの「目論見書」を
しっかり読むことも意識してみてくださいね。
それでは。